ビジューの中は‥キラキラ。(ytxcn)ビジューシリーズ(３)

＝すき？・３＝ ページ47

「もー。何、風磨〜っ。」


「なぁ、俺が彼女作らない理由・・
　知りたくね？」


「んー・・べつに・・。
　それより、離してってば〜。」


「っんだよ。ちょっとは俺に興味持てよ、
　お前さぁー。」


「耳元で、うるさいよー風磨っ。
　もう離してー。おれ、帰るから〜。
　帰ったら、宏太とオンラインゲーム
　するんだからー。」


「チッッ。・・また、“こうた”かよっ。」


「あっ。ちょとー、風磨が宏太って
　よびつけしないでよっ。まったくー。」


「うるせーなっ。
　お前の“こうた”じゃねぇーだろっ。」



「＿＿あっ。」っておれ、ひらめいたの。

「分かった、風磨ってばー。」


「何？」



「・・もしかして、宏太のコト・・好き？」



風磨が「はぁぁ――――――。」ってため息ついて

おれをもっとぎゅっと、抱き締めて

「ちょっ、風磨っ。やだっ＿＿。」

風磨はおれの言う事なんか、無視して

耳元で言った＿＿＿＿＿。



「涼介。俺が彼女作らない理由は＿＿＿
　お前、涼介だ。俺が好きなのはお前だよっ。」



「はぁ・・。すき・？」


「ああ。そーだ。
　ずーっと好きだったんだ、お前の事。」


「好き・・。あ〜そうだよねぇー。
　だって、ゲームの趣味も、おれと似てるもんなぁ。
　風磨は、マンガの好みも同じだしー。」



「ちげーってっ。違うんだって涼介。
　それは俺がお前に合わせてたからだろ？！
　なぁ。そろそろ気付いてくれよっ、なぁ？！
　それとも涼介、わざと？わざと気付かない振り
　してんのか？・・なぁ、涼介＿＿＿＿っっ。」




いつも・・ふざけて、おちゃらけてる風磨が

おれの肩をグッと掴んで真剣な目でおれを見る。



「なぁっ＿＿＿涼介。」




＿＿＿すき・・？好き？・・好き？＿＿＿＿




おれは風磨の胸元を押しながら

「ちょっ・・。
　好きって・・なに？風磨、おれ・・分かんないよ。」

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