ビジューの中は‥キラキラ。(ytxcn)ビジューシリーズ(３)

＝５歳・２＝ ページ38

「ちょっ。・・も、もぅー。
　雄也くん、声おっきいよぅー。はずかしー。」


「ふふふ。いやいや。さっきの慧の方が
　だいぶ恥ずかしいけどな。だってよ〜
　俺の腕の中に、どしーん・・だぜ？」



慧は腕の中で、ハッと我に返って

パッと離れて、もじもじ。もじもじー。

「も、もぅ。いいのっ。もぉー。
　・・あ。そうだ、んと、で・・
　だぁれ、いけめんってっ。」



「だーかーらー。
　侑李君は、裕翔が借りるってー。」


「あ。・・ゆぅと・・。」


「そ〜〜。
　んで。涼介君は、宏太が借りるーってさ。」


「あー。そっかぁ・・こぅた・・。」


「そうそう。な、イケメンだったろ。」


「ん。でもぉ・・。」


「ん？何。」


「でもぉ・・。
　雄也くんのほーが、いけめん・・。てへへー。」


「ちょっっ。マジ何なんだよ〜〜っ。
　急にデレ出してくんなって。そーゆう慧への
　免疫無さ過ぎて、俺・ちょうっ。照れんじゃんっ。」


「てへへ・・。んと・・そっかー。
　あ。・・でも、かりるーって
　いつまで？」


「いつまでって・・。さぁ〜なぁ。
　ん〜〜。たぶんアイツらが、双子ちゃんと明日
　何処行く〜って話してたから。明日までとか？」



「そぅ。・・そぅなの・・。」

そう言って・・慧は何だか・・しょんぼり。




俺はしょんぼりした慧の手を引いて

学食の端の方の席にドカッと座って

隣にちょこん。っと座った

しょんぼり慧に

「どーした、慧。
　なんでそんな、テンションがた落ちなんだよ？」


「ん。・・だって。
　だってね・・。おれ、明日どこ行くのかなぁ〜って
　考えてね。・・楽しみにしてたの。」


「あ〜〜。そっか。
　慧は、双子ちゃんとのお出掛け・・
　楽しみにしてたと・・。」


「ん。そーぅっ。
　だから、ちょっぴりさみしぃぃ。
　お兄ちゃんっ子の双子ちゃんだったのにぃ。
　・・う―――。」


「まぁ〜さ。いくらなんでも、もう高３だろ？
　それに双子ちゃん、アイツらと話してて
　ちょ〜楽しそうだったぜ。」


「んー。・・そっかぁ。
　いつかは巣立って行くと思ってたけどー。
　あんがい早くその時が来ちゃったのー・・。」


「いやいや。案外早くなくねっ？！遅くね？！
　・・ちょー遅いほーだと思うぞ。」


「そーぅ？」


「そーおっ。
　俺、兄貴居んけどさ〜。全然会ってねーよ。
　あ〜〜、どれぐれー会ってねぇーかなぁ。」

「あ。雄也くん、お兄ちゃんいるんだっ。」

「お〜〜。居る。居る。」

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