=恋・32= ページ32
_____高校の近くの静かな公園のベンチに座って・・
侑李は制服のズボンを、きゅっと掴んで
ずっと俯いている。
俺は明るく笑顔で、
少し顔を覗き込む様に
「・・侑李。
グレーのブレザー姿も可愛いね。」
「・・かわぃくなぃっ。」
「侑李の友達、良い奴だね。」
「・・いくなぃっ。」
「ね、侑李・・。」
「ん。・・なーにっ。」
「あのね、中島君が言ってたんだけどさ・・。」
「なに。もう、健人ってばっ
なによけーなコト言ったのっ。もぉっ。
ちがう。ウソ、・・ウソだからっ。」
「・・ねぇ、侑李__。
侑李は、俺の事・・いつから知ってたの?
この前、学食で会ったのが初めてじゃない?
・・ね、侑李。侑李は会う前から・・俺の事
“ゆうくん”って呼んでくれてたんでしょ?」
侑李はずっと俯いたまま、
ぎゅっと強くズボンを握ったまま
「ちがうっ__。ち、ちがうもんっ。
ウソ。健人はウソ言ってるっ。ちがうもんっ。」
「侑李・・ねぇ。」
「もう。もういーのっ。もうやめる。やめるのっ。
あ、あの大学に行く為にガンバルもの___
ゆ、ゆうくん・・好きなのもっ。やめるっ。」
「ゆうり___。」
「もういいの。もう、やだっ。
くるしいもん。くるしいのっ。なん・で?
なんで来たの?・・お兄ちゃんに言われて
・・来たの・・?」
「ちが___っ。」
「もうっ___。もうやだぁ・・。
てんちょーさんに彼女にまちがわれて・・
浮かれてしまった・・じぶんがバカみたいっ。
もう、やだ。もうっ____。」
侑李は心の中を話すたび、
ぎゅっと強くズボンを掴んで
苦しそうに俯く。
「ね・・侑李、聞いて?」
俺はそっと顔を覗き込んで
侑李の小さな手を、そっと握った。
「やだっ___っ。」
パシッと払い除け
侑李は膝を抱えて縮こまる。
「ゆ、ゆうり____。」
「もう、優しくしないでっ。かまわないでっ。
浮かれてバカみたい。ちょっとでも___
とくべつだって思って・・かんちがぃして
・・もう、ほっておいてっ。なんで来たの?
かのじょにもしてくれないし、うそっこでも
キスも、えっちもしてくれないなら___
どうして?・・忘れてくれたらよかったのにっ。」
苦しげに息を吐きながら侑李は
「侑李のコト、いやなら___
ほっておいてくれたら、いいのにっ。
わすれてって・・書いたのに___。」
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あひる☆(プロフ) - 苺猫カフェさん» 苺猫カフェしゃ〜ん★コメント有り難い〜〜〜っっ!!うれすぅーですー。はらぢく可愛くってよかったっ。うへへ。うんっ(^0^)次はやぶさんやまさんです!!お楽しみしてくださ〜ぃ。うれしー♪ (2018年3月13日 13時) (レス) id: daf5fa2131 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - ゆめうさぎさん» ゆめうさぎしゃま〜♪きゅんきゅん。してくださってありがと〜。はい!!涼介くん編もがんばりますっっ。 (2018年3月13日 13時) (レス) id: daf5fa2131 (このIDを非表示/違反報告)
苺猫カフェ(プロフ) - あーっ!ゆとちね純粋ー!はらぢく可愛かったですっ!次はやぶやまですねっ!楽しみにしてます!! (2018年3月11日 20時) (レス) id: eef2ce8e2e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめうさぎ(プロフ) - 毎回とってもキュンキュンしてました〜〜(>_<)涼介くん編もとっても楽しみにしてますっ!!!!待ってます(´v`) (2018年3月11日 20時) (レス) id: f3212e5b4a (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - りみさん» りみしゃ〜ん('◇')ゞありがとうごじぇぇーますっ!!めろめろになってくれたんだ〜。よかったっ♪はい!おまけもがんばるー。 (2018年3月7日 11時) (レス) id: f7cc0dc41c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる☆ | 作成日時:2018年2月19日 14時