ビジューの中は‥キラキラ。(ytxcn)ビジューシリーズ(３)

＝恋・１２＝ ページ12

「ん。甘くっておいしー。」

ってニッコニコの侑李。



う〜ん、食べる物まで・・

いちいち可愛いなぁ。

あれ？本当に男子高生だっけ？って思う。

何か忘れちゃいそう・・。

女の子に対する対応しちゃうなぁ・・。

う〜ん、しかし・・

サクランボの様な可愛らしい唇を

蜂蜜でテカテカにして、もぐもぐ食べる侑李を

眺める・・。



それにしても＿＿＿

昨日とは違う服装で、

紺の水玉の白いブラウスに

少しダボッとした紺のカーディガン・・

そしてベージュの膝下ズボン。


靴は、編み上げの茶色のショートブーツ。

決まってるなぁ。



おまけに、何か可愛らしい赤のポシェットつーのかな？

それを肩から斜め掛けして・・。

もう、なんか・・女の子みたいだね。



な〜んてまじまじと見てる俺の視線に気付いたのか

もぐもぐしながら

「なぁに、ゆうくん。ごよーじ？」つって

頭をコテンと傾げた＿＿＿＿＿。



わ〜〜、慧と一緒だー。

受け継がれてる〜〜〜。っと・・

「あ、うん。ご用事だよー。」


「なーにー。」

「ん、服装がさ・・昨日と違うからさー。」

「あ、うん。そうなの〜。
　これはねぇー、おしゃれしたのっ。
　だってー、はらぢくだからっ。んふふ。」

「そっか。はらじくだもんねっ。
　とっても似合ってる。何かファンタジーに
　出てくる子みたいだよ。」

「え〜、なぁにそれー。んふふ。
　でもー。ゆうくんも、とってもおしゃれー。
　だってさっきからね、女の人たちが、みぃ〜んな
　見てるもの。ゆうくんのコト・・。ね、んと。
　かっこいーね。」

「ふふ。
　褒めてくれてありがとう、侑李。」

「ん〜、僕じまんしちゃうー。
　僕といっしょに歩いてる人、かっこいーでしょって。」

「ふふふ。それを言うなら俺もー
　俺の連れてる子可愛いだろ〜って
　自慢するけど？」

「も。もぅっ。いいのーっ。」

「あ。また侑李、照れてる〜。」



「てれてなぃもんっ。」

そう言って、もぐもぐ。ごっくん。した侑李が

急にガタッと椅子から立って

「あのね、ゆうくん。」



「ん？何？？もう行く？」


「んーん、あのね。・・ちょっと１５分ぐらい
　ここで、待っててくれる？」


「なに？・・どーしたの？」


「んと、すぐ戻ってくるから・・
　ちょっと待ってて。ね、ゆうくん。」



「ああ、いいよ。わかった。」



「じゃ、行ってくるっ。」

侑李がパタパタと急いで

コーヒーショップを出て行く後ろ姿を見つめた。

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