ビジューの中は‥キラキラ。(ytxcn)ビジューシリーズ(３)

＝恋・１＝　〜ゆうとサイド〜 ページ1

コロコロと楽しそうに笑う侑李君と

大学から帰って来て、俺の家の近所のスーパーで

仲良く、買い物中ー。



『買い物カゴ持ちたい。』って言った侑李君は

可愛くって、でも‥『重いから俺が持つよ〜。』って俺。

そしたらさ、『一緒に持とう。』ってさ。



あ〜あ、ホントに慧の弟だね。

可愛いんだ。いちいちさ。ふふふ。




クルクルとスーパーを、一緒にカゴ持って物色‥

侑李君が急にしゃがんだと思ったら

「ぅ〜ん。」

お菓子のコーナーで、お菓子じぃーと見てる。



・・・あれ？本当に高３男子？？

しっかし可愛いなぁ〜。

「どーしたの？侑李君、そろそろ行くよ？」



「あ。ごめんなさい。」ってパッと立った。


「いいえ。何？お菓子食べたいのあるの？
　買う？」


「えっと‥。何でもないですー。てへへ〜。
　ただね、いつもはお菓子お家から持って
　くるんだけどー。」


「来るんだけどー・・？」


「うん。お母さんが持たせてくれるの。
　お兄ちゃんに渡してーって。でもよく考えたら
　こっちにも売ってるなぁ〜って思ったの。ふふふ。」


「ふふ。優しい親心だよー。侑李君。」


「そっかー。そうだねぇ。
　お母さん優しいんだー。」


「双子ちゃんと慧のお母さんって、どんな人？」


「ん〜。優しくってー明るくってー
　楽しい人だよ〜。目がぱっちりしててね
　美人なの。あ、でもー。」


「でも。何々？」


「可愛い感じもあるよ。
　僕のお母さん、正子さん〜。」


「へぇぇ〜。じゃあ正子さんの可愛さは
　侑李君に遺伝したんだ。可愛い感じっ。」


「もぉ〜。」


「あ。照れてるでしょ？」


「て、照れてなーぃっ。もぅー。」


「ふふ。じゃ、そろそろ行こうか。
　しょうが焼きの材料も揃えたしー
　ね、侑李君っ。」


「ん。‥んーと‥あの、あのね、
　裕翔さん＿＿＿。」


「ん〜、何？」

そう言いながら２人でレジに並んで‥

俯いて横に立って居る侑李君に

「何？どーしたの？」

顔を向けると＿＿＿



小柄な侑李君が、パッと顔を上げて

「あのっ。‥僕のコト・・侑李って
　呼んでください。」



「え・・侑李？」


「ん。そーぅ。僕、裕翔さんに
　そう呼ばれたいの。・・ぼ、僕ね＿＿＿
　裕翔さんみたいな‥お、お兄ちゃん欲しかったの。
　だから＿＿。」


「ふふふ。そー言ってくれて嬉しいけどさ。
　慧だって、いいお兄ちゃんでしょ？」

「うん。とってもいいお兄ちゃんだけどー。」

「だけど〜？」

＝恋・２＝→

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