HR対抗!! ページ12
大西side
正門「それでは只今より、HR対抗を始めます！皆様、怒られない程度に羽目を外して楽しみましょう！イェーーーーーイ！！」
西畑「あんたそれ、全校生徒に聞かれてんねんで？いつものキャラ保たんでええの？引かれんで。」
正門「ええのええの。他の人にどれだけ引かれようと俺には大ちゃんがいるからな！」
西畑「…あほ。とりあえず黙れ。」
……という夫婦漫才から始まったHR対抗。
大ちゃん達に見せてあげたいわ〜、今の状況。
リア充による校内放送を使ったイチャイチャを聞きたくもないのに聞かされた非リア達の般若顔。
配られたタイムスケジュール表が一瞬でぐちゃぐちゃになってんで。
てなわけで、開始早々非リアに喧嘩を売った大ちゃん達の借り物競争が更に楽しみになったわけですが、、
まずは普通の競技から！
他の学年の競技も見に行けるから、今から丈くんと和葉先輩のクラスの男子ドッチボール見に行きまーす。
絶対おもろいもん見れるで笑
…………
「ﾋﾟｰｰｰｰｰ、」
無機質な音がなって、開始されるドッチボールの試合。
丈くんがジャンプボールで弾かれたボールをキャッチした。
丈くんのクラスの女子「藤原くん頑張ってー！！」
藤原「おう。」
うわ、丈くん大人気…
黄色い歓声が飛び交ってらっしゃられる。
丈くんが投げると一際大きくなる歓声。
投げたボールは敵の足に当たり、丈くんはガッツポーズをする。
うわ、かっこええ…
…ん？あれ、、おかしい。
和葉先輩の声が聞こえへん。
あんな特徴的ででかい声なら聞こえるはずやのに。
丈くんのクラスの応援席に目を向けると、しっかり和葉先輩はいた。
でも、どこか悲しげな顔をしてる。
「ちょっと声かけに行くか…」
ホントはあんま良くないんやけど、ちょっと心配やから和葉先輩のところへ行くことにした。
大西「和葉先輩？丈くんの応援しないん？」
大橋「お、りゅちぇか。んー、、なんかなぁ…」
大西「なんで？丈くんあんなかっこいいのに。」
大橋「そうよな、かっこええよな。
でもなんか、、なんか応援しづらくって…」
大西「…なんでしずらいん？
一番でかい声で応援すればええやん。彼女なんやもん。」
大橋「でも、、うちのクラスの子に言われてん。
『HR対抗くらい、和葉の立ち位置うちらに譲ってくんない？』って。考えてみればそうよな。
いつも私ばっか丈くんの隣におるんやもん…」
大西「…は？あんた何言ってんの。」
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作者名：nimi x他1人 | 作成日時：2022年4月7日 20時
