隊長三十七 ページ40
Aside
？？《ご主人様、ご主人様》
目を開けるとそこは空座町ではなく、水の中だった。
『……………』ﾎﾟｺﾎﾟｺｯ
口を少し開くと空気が泡となって出ていく。
だが全く苦しくなかった。
それどころか、水の中の筈なのに普通に息ができる。
そして辺りを見回すとそこには声の主である尼姫が居た。
『尼姫……？どうしてここに？』
尼姫《理由の前に、まずはようこそ。貴女様とワタクシの精神世界へ》
尼姫はその場にちょこんと座って床に手をつき、ゆっくりと頭を下げる。
『精神世界？』
尼姫《左様でございます。此処は貴女様とワタクシの精神……言わば心の中でございます》
座っていた尼姫は自分の尾びれを動かして私の方に近づいて来る。
尼姫《積もる話もある事と思いますが、今はどうかワタクシに身を委ねてはいただけないでしょうか》
尼姫の腕が私の首に伸びてくる。
『何かしたい事があるの？』
尼姫《えぇ。傷はつけぬとこの尼姫がお約束いたします。ですからほんの一瞬だけ………》
その瞳には私の喜怒哀楽の一つ、楽が見て取れた。
私の五本の斬魄刀の内、四本は私の喜怒哀楽ほんの具現の様なもの。
その中で尼姫は楽、それはつまり私の中では快楽を意味する。
だから傷を治す相手に今までに感じたことの無い快楽を与える。
『……………私がその目に弱いの知ってるくせに』
尼姫《貴女様はお優しいですから少し利用させていただきました》
『殺さないでね？』
尼姫はコクンと頷いて私の体の中に入って行く。
『初めまして、山本元柳斎重國様。ワタクシ、ご主人様の斬魄刀の一本、尼姫と申すものでございます』
尼姫はゆっくりと自分を鞘から抜き取る。
『早速ではございますが、我がご主人様の為に死んでください』
惣右介の腕から抜け出した尼姫は一気に山本元柳斎重國に近付くと腕を思いっきり振り上げた。
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アイ(プロフ) - すごく面白いです！！！更新待ってます♡ (2022年12月27日 17時) (
レス) @page47 id: 452b64bb9f (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ななりさん» 作者の誤字でした。誠に申し訳ありません。 (2022年11月30日 0時) (レス) id: cb9fe4e5d7 (このIDを非表示/違反報告)
ななり(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します！質問？なのですが、ノイトラの従属官はテスラだと思います！ステラは誤字でしょうか？ (2022年11月30日 0時) (レス) @page10 id: 40f404ad6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリス | 作成日時：2022年11月14日 12時
