隊長三 ページ4
Aside
『あら？山、何でここにいるの？』
山本「お主に仕事の事を話にな」
『お付きも連れず一人で来たの？殺されたらどうするのよ』
私の言葉に山はゆっくりと座布団に座ってこう告げた。
山本「もし儂が死ねばお主に総隊長の座を」
『要らないわよ。そんな置き土産…………それに私が護廷十三隊に入ったのはアンタがアタシを身請けしたからでしょ？身請け人が死ねばアタシも死ぬわよ』
山本「…………娶る気はないと」
ほんと、堅物。
『誰も娶ってくれなんて言ってないわ。娶ったって子さえ出来ないくせに』
山本「儂はお主を傍に置きたいが故に身請けた訳では無いぞ」
『それについては感謝してる。彼処は“何方にしても地獄”よ。………愛が無いのに何故アタシを身請けたの？』
急に現れて、身請け金を支払って私を妓楼の外に出した男。
何度理由を聞いても、“力があるから”と言うものだった。
『力が無ければアンタの目にも止まらないって訳ね』
山本「お主は輝いておった。太陽の様に暖かく、月の様に冷たい。お主は昔からそうじゃったな」
月明かりが部屋に入ってくる。
互いの顔がよく見える。
『別に崇め立てられたかったわけじゃない。アンタ達が勝手に神様だって言って崇めたんでしょ！アタシの気持ちも知らないで！“加護”を与えても貴方達は死んでいくじゃない！与えても受け取らないくせに被害者ヅラしないでよ！』
山本「…………」
『分かる？与えた加護を否定されてそれでも加護を与えるアタシの気持ちが！？お前達の所為でどれだけアタシが苦しんだか分かるのか！？お前なんかに！お前…なんかに』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
目の前が霞んでよく見えなかった。
『お前なんか………』
握った拳からなにかが滲んでいるのが分かる。
きっと私の血だ。
山本「お主が遊女で無くとも、きっと儂はお主を貰い受けたじゃろうな。…………のう、“ーー”太夫」
頭を優しく撫でられて私は目を覚ました。
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アイ(プロフ) - すごく面白いです！！！更新待ってます♡ (2022年12月27日 17時) (
レス) @page47 id: 452b64bb9f (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ななりさん» 作者の誤字でした。誠に申し訳ありません。 (2022年11月30日 0時) (レス) id: cb9fe4e5d7 (このIDを非表示/違反報告)
ななり(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します！質問？なのですが、ノイトラの従属官はテスラだと思います！ステラは誤字でしょうか？ (2022年11月30日 0時) (レス) @page10 id: 40f404ad6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリス | 作成日時：2022年11月14日 12時
