十四番隊の愛され隊長

隊長二十四 ページ28

Aside
ヤミーが食べ終わってベッドで寝てしまっている。

『あんなに大きいヤミーが寝ても全く狭くならないってすごいわね』

ベッドが大きいからヤミーがとても小さく見える。

『…………報告は以上ね？』

地獄蝶は机に飾られた菊の花に止まって休憩している。

『山の所に伝言をお願いしたいのだけど大丈夫？』

地獄蝶が私の前までやって来る。

『もう時期会える、だから迎えに来てね……って山に伝えて』

理解したのか地獄蝶はゆっくりと羽を羽ばたかせる。

『見つからないようにね』

地獄蝶はヒラヒラと飛んで行った。

『はぁ……』

ベッドで寝ているヤミーを見る。

何処か幸せそうに寝ている彼からは石鹸のいい匂いがする。

『お風呂上がりで来たのかしら？』

ヤミーのお腹を突いてもなんの反応もない。

『…………』ｼﾞｰｯ

ゆっくりとヤミーに近付いてお腹の上に乗る。

寝転がっても起きる気配は無い。

『…………重いわよね』

ヤミー「重かねぇよ。腹があったけェだけだ」

『起きてたの？』

驚いて目を見開くとヤミーはケラケラと笑う。

ヤミー「お前が俺の腹を突くから起きたんだよ」

『…………ヤミーいい匂い』

ヤミー「そりゃ、泥まみれだったからな。風呂入ってきた」

あんまり言うのもあるがだト〇ロみたい。

『ヤミーがモフモフだったら尚の事良かったのに』

ヤミー「なんか変な事考えてねぇか？」

見破られた、何でだ？

『……思ってないよ』

ヤミー「今の間はなんだよ」

と言いながらも、ヤミーは私に何処から出してきたのか暖かい毛布をかけてくれた。

『これじゃヤミーが入らないわ』

ヤミー「腹があったかけりゃそれでいいさ」

この後二人で寝ていた筈が十刃全員で寝ていたと言うのはまた別のお話。

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