15 ジヨンside ページ15
俺は魔法にでもかかったように、彼女の言葉を聞き入れた。
日本に着いて、1時間。
Aとの約束の時間まであと10分……
早く行かなくてはならないのに、ソヨンを待ち続ける俺。
もう好きじゃないのに……
ｿﾖﾝ「ジヨンお待たせ。」
そう言って、ゆっくり歩いてきたソヨンは俺と共にカフェに入った。
ちょうど死角になった席で、周りを気にする必要はなかった。
ｿﾖﾝ「４年前のこと覚えてる？」
ｼﾞﾖﾝ「………うん。」
俺は彼女のことを見ることはなく、視線の先にある自分の手を見ていた。腕の時計はAとの待ち合わせ時間をとうに過ぎている。
ｿﾖﾝ「あの頃の私たちはまだ若かった。ジヨンはまだ駆け出しの新人歌手、私も女優として認められ始めていた頃だった………」
ｼﾞﾖﾝ「俺……待ち合わせしてるんだけど…」
そう言って立ち上がると、彼女が俺の腕を掴んだ。
ｿﾖﾝ「待って！
…………あの時…本当は浮気なんかしてなかったの。
私もあなたも新人でスキャンダルは厳禁だった！
私は
今でもジヨンのことが好き！」
ソヨンは浮気してなかった……？
じゃあ俺達が別れる理由は…何も無かったってこと……なのか…
立ち尽くす俺。
すると、丁度俺の携帯が鳴った。ソヨンは机に置いていた俺の携帯を取ると、勝手に出てしまった。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
ｿﾖﾝ「ヨボセヨ？………………デート？……あ〜あなたがAさんね。ジヨンは私とデート中だから。じゃあね〜」
ｼﾞﾖﾝ「おい！今の…」
ｿﾖﾝ「………」
ｼﾞﾖﾝ「もうソヨンとは終わったんだ。俺は今、Aが好き。じゃあな」
会計を済ませた俺は、ソヨンを残してすぐに待ち合わせ場所に向かったが、当然のことながら彼女の姿はなかった。
もう何時間も過ぎていて、辺りは暗くなり始めていた。
すぐに電話をかけたが、出てくれるわけもない。
俺がソヨンに一瞬でも気を許してしまったせいで…こんなことに………。
結局その日Aに会うことはなく、韓国に戻ってもう1週間が経とうとしていた。
ｽﾝﾘ「ジヨンヒョン……もう一週間もあの調子だね…」
ﾖﾝﾍﾞ「Aちゃんと連絡つかないみたい。４年前と同じだな…」
ﾃｿﾝ「……1週間前はあんなに楽しそうだったのに」
ﾀﾌﾟ「ミクちゃんにAちゃんのこと聞いてみるよ。」
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めゆみ(プロフ) - この作品とても最高ですっ！更新頑張ってください！お体には気を付けてくださいね (2018年5月3日 17時) (
レス) id: 3fc3098fb4 (このIDを非表示/違反報告)
biglove12(プロフ) - ひばりさん» コメントありがとうございます！更新が遅くなってすみません(><)もっと面白くなるように努力しますのでもう少々お待ちください(><) (2018年1月9日 9時) (レス) id: 9fb5898644 (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - この作品大好き!! (2018年1月7日 11時) (レス) id: 937eb0fed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：biglove12 | 作成日時：2017年11月22日 10時
