35 嘘 ページ35
ｽﾝﾘ「何してるの！！2人とも落ち着いて！」
ｼﾞﾖﾝ「まずお前が落ち着け。何もしてねぇよ//」
「うん。何もしてないから。//」
ｽﾝﾘ「だってヒョンはバスタオル1枚だし、Aちゃん顔真っ赤だし…」
ｼﾞﾖﾝ「っっ///と、とりあえず服着てくるから待ってろ。へ、変な誤解すんなよ！！///」
走り去っていくジヨンを、スンリさんと一緒に見送り、ソファーに腰掛けた。
変な沈黙が続く。
まだスンリさんはきっと誤解してると思う。
ジヨン早く戻ってきて〜泣
ｽﾝﾘ「じゃあ、二人とも何もなかったんですね」
ｼﾞﾖﾝ「ないって言ってるだろ。てかあるわけねぇし！」
ｽﾝﾘ「そうですよね〜」
それはそれで傷ついた。あるわけないって……やっぱりジヨンにとって私はそういう対象じゃないってことなんだよね。
ﾌﾟﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙ
「もしもし……」
ｼﾞｪﾁｮﾝ“A？！良かった……今どこにいるの？家にも帰ってないみたいだったし電話も出ないから心配で…”
「今…友達の家です………心配かけてすみません。今日はこのまま泊まるんで…………じゃあ…」
ｼﾞﾖﾝ「…………彼氏から？」
「……うん。でも、もう彼氏じゃないかも…」
ｽﾝﾘ「え？なんで？なんで？？」
「今日、プロポーズされそうになって……断ったんだ…」
ｼﾞﾖﾝ「断った理由って？」
断った理由…？……あなた…………なんて、言えるはずもなく、無理やり作った笑顔でこう言った。
「まだ早いかなって…笑」
ｽﾝﾘ「………Aちゃん嘘ついてるでしょ。」
「嘘なんてついてないよ…笑」
ｼﾞﾖﾝ「そんな顔してたら誰だってわかる。」
真っ直ぐに私を見つめてくる目が、まるで私の心の中まで見透かしそうで、思わず目をそらした。
私がBIGBANGと出会ってなければ、ジヨンと出会ってなければ、こんなことにはならなかったのに。
ｼﾞﾖﾝ「スンリ。今日はもう帰って。」
ｽﾝﾘ「はい。Aちゃんもしジヨンヒョンに何かされそうになったら、いつでも俺に連絡してね。ヒョンはそんなことする人じゃないけどね。」
「…ありがと」
スンリさんが帰った後、ジヨンは温かいコーヒーを入れてくれた。
ｼﾞﾖﾝ「泣いてたのは、ジェチョンさんへの罪悪感？」
「…うん。本当はね…好きな人ができたの…」
ｼﾞﾖﾝ「………知ってる。」
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作者名：biglove12 | 作成日時：2017年3月28日 20時
