18 話があります ページ18
次の日の会社での出来事だ。
ﾘﾝｺ「A先輩……仕事終わり、少し時間ありますか？お聞きしたいことがあって…」
「うん。いいよ。」
いつもとは違う、少し顔が強ばったリンコちゃんは、私にだけ聞こえる声でそう言って足早に去っていった。
話ってなんだろう…
ｼﾞｪﾁｮﾝ「おっと。A…大丈夫？ぼぉっとしてたみたいだけど。ちゃんと前見て歩かないと、危ないよ？」
「ジェチョンさん…」
ｼﾞｪﾁｮﾝ「ハハハ。そろそろオッパって呼んでほしいんだけどなぁ笑 まぁそれはさておき、さっきＹＧ事務所から連絡あったよ。また取材してくれるんだって。」
「本当ですか？！」
ｼﾞｪﾁｮﾝ「でも今回はBIGBANGじゃないんだ。笑 なんでも新しくデビューするグループなんだって。うちの会社の独占取材だからいつも通り最高の記事書いて！分からないところがあればいつでも聞いて。」
BIGBANGじゃないんだ……TAEYANGさんにもジヨンにも会えないんだ…
って何考えてるの私！！仕事なのに！ダメダメダメ公私混同は絶対ダメ！！
「私…そんな大役任されて大丈夫ですかね……少し不安です汗笑」
ｼﾞｪﾁｮﾝ「Aならできるよ。リラックス。な？」
「ふぅーーー。はい！」
こういう時に本当に心の拠り所になるジェチョンさん。
こんな風に落ち着く関係が一番だよね。
今日もカッコいいしそれに優しい……
私の頭をくしゃっと撫でて、歩いていったジェチョンさんの背中を見ていると、自分の彼氏だということに優越感を覚える。
それと同時にいつもと違う感情が芽生えていることに今の私はまだ気づけずにいた。
ﾘﾝｺ「お疲れ様でした。」
「お疲れ様。話って…何？ なんでも相談していいからね？」
ﾘﾝｺ「はい……あの…突然なんですが今から空いてますか？」
「うん。空いてるけど…」
ﾘﾝｺ「実は…今からBIGBANGのみんなとご飯行くんですけどA先輩も一緒に行きませんか？(小声)」
BIGBANGのみんなと？行きたい…
「行ってもいいなら…」
ﾘﾝｺ「もちろんです！スンリに連絡しときますね！ あ、こういうのはあまり大声で話しちゃダメでした汗 (小声)」
私はリンコちゃんに連れられてレストランに入った。
そこはいかにも高そうな内装のお店だった。
昨日ぶりの再会に喜ぶ反面、少し緊張していた。
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作者名：biglove12 | 作成日時：2017年3月28日 20時
