君の瞳 (ページ15)

今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:3,115 hit

14 ページ15

グクが重いドアを開けるとキィーと少し小さな音がして開いた

開いた瞬間私はあまりの空気の重さに押し黙った

どの学年も3クラスしかなく小・中・高別なので人数は少ないかなと思っていた私がバカだった

威圧感がやばい。こんな居心地が悪い場所初めてだと思ってしまう位だった

私があまりの威圧感に固まってしまっているとグクが早くしろよといい椅子まで引っ張ってくれた

「ありがとう(小声)」

言うと、おう、と照れくさそうに返される

私はしっかりと背筋を伸ばして椅子に座り、前を見た

・・・・いた

一番大きい席で座って本を読んでいる

やっぱかっこいいなぁなんて思いながら眺める

凄く似合っている制服に色素の抜けた白い髪、本を見つめる切れ長の目

急に肩をトンっとたたかれる

「え？！」

びっくりして後ろを見るといたずらっ子そうな笑みで笑っているイケメンがそこにいた