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2 ページ19

K
.
.




第一印象は


無愛想
だった


よく言えばクール


あー俺とは合わないタイプかな

なんて思っていたけど、実際会ってみれば
全然真逆で、寧ろ人懐っこい笑顔を振りまく人だった


特になにかの関わりがあるわけではなかったため、局ですれ違っても挨拶をする程度


でも、俺はあの酔った藤城さんを見てからなんだか藤城さんに対して今まで抱いていた気持ちとはまた違うなにかを感じていた





今日は大型音楽番組の生放送

もちろん俺のグループも藤城さんのバンドも出る


リハが終わり楽屋に向かう廊下で
藤城さんにばったり会った


「おはようございます!」
「おはようございます」


あれ?なんか幼くなった...?


「髪きりました?」

「へ、はいっ」


やっぱり。


似合ってますよ、と言えば

彼は嬉しそうに頬を赤らめて照れていた


あー可愛い



「ありがとうございますっ」

' 嬉しいです '

ストレートに嬉しいと言われれば気恥ずかしくなり、頑張ろうなんて言葉だけ残して足早に楽屋へと向かった





時刻は14時

生放送本番まではまだまだ時間がある


もちろんその間に取材やらなんやらはあるけど、時間が空いてしまった


「一服してこようかな」


そう思い屋上へ向かった。


.


いくら太陽が出ていても外は寒い



「あーさむ...」


煙草を取り出し、口に咥えると


近くから歌声が聞こえてきた


〜♩


誰だろう。


少し先に進めば、そこには


藤城さんがいた



── それは恋じゃない そう誤魔化しても 僕の胸はまたざわめき始めている ──




どこかを見つめながら口ずさむその姿と、

初めてちゃんと聞く歌声に


俺は心の中のモヤモヤが解けた気がした。


「ふじし 「 すき っ ..」...っ、」


空を見つめながら藤城さんが漏らした言葉



誰かを想って流す涙を見ていられなくて


屋上を後にした。



──



「お疲れ様でした!」


長時間の生放送を終え

衣装から私服に着替え帰ろうと廊下へ出ると


藤城さんが立っていた



「吃驚した...藤城さんどうしたんすか?」


「あ、えっと...このあと空いてますか」



──

3→←ふたり



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ぴょんすけ(プロフ) - ぴかさん» コメありがとうございます!あのマイレージ番組のたいぴが可愛くて可愛くてつい書きたくなってしまいました(笑) (2017年6月1日 13時) (レス) id: 38ee8521b6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか(プロフ) - パクチーのお話読みました♪とってもカワイイですっ(〃ω〃)キスも出来ないくらいパクチー嫌いとか笑藤ヶ谷くんらしい笑 (2017年6月1日 0時) (レス) id: 9684e9a139 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴょんすけ | 作成日時:2017年5月28日 23時

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