Feather (ページ19)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:58,158 hit

期待-NY ページ19

'

緊張からか部屋に入っていった彼女の背中は小さくなっていく

YN「あんま緊張すんなよっ」

　「はいっ…」

YN「じゃぁ、ヘッドホンつけて準備できたら合図して？音楽流すから」

　「あ、あの！サビのところだけじゃダメですか？」

YN「あぁ、じゃぁ、最初と最後のサビだけ聴かせて」

　「わかりました」

YN「サビのちょっと前から流すからね」

　「はいっ！ …もう流してもらって大丈夫です！」

YN「わかった」

いくよと口で言えばｺｸｯと頷く顔はやっぱり緊張してる

～♫

"ぎゅっと掴んで僕を抱きしめて

Can you trust me
can you trust me
can you trust me

きつく抱き締めて

ぎゅっと掴んで僕を抱きしめて

Can you trust me
can you trust me

どうかどうか抱き締めて

相変わらず君からは光が放たれ

相変わらず香りを放つ花のよう

そろそろ僕を信じて

もう一度僕を掴んで

君を感じられるように僕を抱き締めてくれよ"

彼女は目をつむって
少し苦しそうに高音をだしていたその姿が
俺にとっては昔の俺を見てるみたいだった

　「ユンギさん、どうですか…？」

YN「…」

　「ユンギさん…？」

YN「うん、音の出し方をまだわかってないし喉から声出してるところがあったから」

　「そうですか…」

YN「でも、ほとんどの歌手はみんな初めはそんな感じだし、改善していけばいい」

　「はいっ」

YN「それに、俺はAちゃんの歌声すきだよ」

「えっ」

目を丸くして驚いてたのに
だんだん顔が赤くなってく
やっぱりAちゃんって忙しい子。笑

YN「このことはナムジュンにも伝える」

　「はい」

YN「もし本当に音楽関係の仕事につきたいなら今日から変わらないとね」

　「…はいっ！」

YN「俺は応援してるよ」

ポンポンと頭を撫でればまた赤くなる顔
かわいいな。笑

　「き、今日はありがとうございました！」

YN「うん、こちらこそありがとう」

　「いえいえっ!!」

YN「Aちゃんの歌で刺激されたよ。」

　「そ、そうなんですか？」

YN「あぁ、いい歌詞が書けそうだなぁ笑」

　「笑笑」

　「それじゃぁ、失礼します！」

YN「あぁ、またね」

　「はい！おやすみなさい！」

家の前まで送って扉の中に入るのを確認してからナムジュンに連絡をする

"いい子に出会えたな。"

.