兄より大きい妹【西谷夕】 (ページ9)

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８山口くんページ9

目覚ましの音と共に体を起こして、いつものように隣で寝ている兄を起こす。

『兄ちゃん朝だよ～………』

西「………おう」

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制服に着替えて、兄と高校に向かった。

高校が見え始める所まで歩いて来ると、少し前に背の高い金髪男の子が見えた。

『あっ、蛍くん！おはよう！』

その男の子は振り向いて、

月「………おはよう」

と言った。

月「隣の人、お兄さん？」

『うん。ちびだけどね。』

西「これからだっての！！」

いつもの会話をし、兄ちゃんと別れて一年の教室に向かった。

月「あの人が兄ちゃんってことは、あの人がバレー部の先輩ってことか。」

『確かに。そうなるね。』

月「Aちゃん身長高いから兄ちゃんの方も高いと思ってた。」

『よく言われる。』

『てか蛍くんいつから部活来るの？』

月「今日から行くよ。見学だけだけどね。」

ちぇっ。蛍くんのプレー見たかったな。

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キーンコーンカーンコーン

『蛍くん、部活行こ。』

月「待って、僕の友達も来るから。」

蛍くんの友達か、誰だろ。すごいクールなのかな？

ガラッ

？「ごめんツッキー！！！」

この人が蛍くんの友達？なんかイメージと違うな。もっとクールなイメージだったのに。

月「山口うるさい。Aちゃんビビってるジャン。」

『ビビってないけど……どなた？』

？「あっごめん！！！俺は、隣のクラスの山口忠だよ！」

アホ毛動いた！？まじかよ。

月「じゃあAちゃん行こ。」

『うん。』