Ordinary happiness (ページ10)

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Youside

先月から週2回通っている整骨院に行った。

ここは従兄弟の景瑚くんがしている整骨院。

私の怪我を知った景瑚くんが、俺が何とかする、って言ってくれた。

勿論他の人には秘密にしてくれてる。

どうやらここは蓮くんも祥生もお世話になってるらしいからその辺は有難い。

｢調子はどう？｣

『まだ結構痛いかな』

｢そっか。じゃあ今日も鍼するね｣

『ありがとう』

｢ねぇ、Aちゃんは治ったらしたいことある？｣

『気軽に遊びたいなって』

｢遊園地とか？｣

『それもいいな！』

｢そっか！じゃあ俺と行こ！｣

『えっ？いいの？』

｢いいよ！治ったらね｣

『やったぁ！！』

｢断られるかと思った笑｣

『なんで？』

｢いや、なんでもない笑｣

景瑚くんは本当に優しい。

ここにいる時だけ現実を忘れられて凄く幸せだった。

『今日もありがとうございました！』

｢こちらこそ。まだ無理はだめだからね？｣

『はい笑じゃあね！』

私はそう言うと外に出た。

蓮｢A？｣

出てすぐ、蓮くんに会ってしまった。

蓮｢どこか怪我した？｣

｢あっ、ここ従兄弟の家だから荷物届けただけです｣

蓮｢そっか！｣

｢じゃあ蓮くんこそお大事にしてくださいね！｣

蓮｢はーい！｣

私はそう言ってすぐに蓮くんと別れた。

まさか鉢合わせすると思ってなかったから、最悪だ。

これから気をつけないとね。