Ordinary happiness (ページ2)

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Youside

私がダンスを始めたのは小学3年生の頃。

母のすすめで始めた。

先生曰く初めからセンスがある方で、順調に上手くなっていった。

中学生では有名なダンススクールでも1番上のクラスで踊るほどになっていた。

でも、そんな時に事件は起きた。

毎日両親は喧嘩ばかりで、いつの間にか互いに手が出るようになった。

私は気にしないようにしていたけど、そのうち私にも怒りの矛先が向いた。

それでも私は1人踊ってた。

大会が近かったから焦っていた。

多分、睡眠時間を削って踊るのも日常だった頃。

父｢お前もダンスばっかりすんなよ｣

｢ごめんなさい｣

父｢そんなに我慢できないなら一生踊れなくしてやるよ｣

そう言って父は私の膝を集中的に攻撃してきた。

その他にも沢山。

｢やめてよ｣

父｢これはお前が悪いんだからな｣

何度叫んでも父は辞めなかった。

その結果、全身の打撲と膝を骨折した。

それから外科的治療で完治を目指したが、痛みや痺れが残ってしまい、ダンス復帰は困難になった。

私が怪我をしていたことは運良く誰にもバレなかったし、治るまではずっとひきこもっていたから私が怪我をしたことは誰も知らない。

ダンスを辞めるのは辛かったけど、私がダンスをしすぎたせいで父が怒ったんだ、と父の怒りを全部自分のせいにして、責任を取るような形で受け入れようとした。

両親は事件の直後に離婚し、私は母に引き取られた。

父は今何をしているか分からない。