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コトコトとケトルの水音と見つめあう。
何で私はコイツにお茶を煎れようとしてるんだろうか?
あの後、しばらく沈黙。
何も話そうとしないコイツとの沈黙が嫌だった私は、お茶でも飲む?とか適当な言葉を発してしまった。
「粗茶ですが」
「ありがとっ、アチ」
「熱いから気をつけて、って、、違う!」
「え?」
「なんでいんのか!って話よ!不法侵入!」
「あー合鍵、返してないな〜って」
「は?」
「だから返そうと思って、でもお前いねーし、中で待とうかなって」
「……はぁ、それはどうもありがとう、、ってなるか!」
そういえば変な所マイペースなの、忘れてた。
「じゃあ合鍵置いて、とっとと帰って。」
「……お前さ」
「なに」
「まだモデルしてたの?」
「してないけど、あれは仕事。」
「本社で見たから、相変わらず黙ってれば美人なのにな」
髪を触られそうになる手を振り払う。
「アンタさ、私の事フッたくせに、何がしたい訳?」
「愛しの俺に会いたかった訳じゃないの?」
「…脈絡変だし、早く帰って。」
「あーー俺、しばらくこっちいることになったから」
「はぁ?!って寝転ぶな!」
「ちょっと休憩させてよ、時差ボケ」
何気にコイツの手が私の足にあたってて、微妙に触れ合ってるのが、なんかすごく嫌。
そうです、私はコイツに振られたんです、振ったのはコイツ。
何が楽しくて、振られた元カレといなきゃならんのだ。
「……あのさ、」
ピンポーン。
何か言われるタイミングで呼び鈴がなった。
「はーい」
めっちゃグッドタイミング!ってあれ?宅配頼んだっけ?
駆け足で玄関に向かい扉を開けようとしたら、向こうから扉が開いたと同時に抱きしめられる。
「仕事終わったんよ〜会いたかった〜〜!」
「鍵開いてたよ、不用心じゃん。」
待って、聞いてない、動けない。
「Aうっさいけどなんの騒ぎ、は?」
グッドタイミングがバットタイミングに変わった瞬間でした。
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? - 更新楽しみにしています! (2020年10月24日 15時) (レス) id: 1cfbcf2dea (このIDを非表示/違反報告)
び。(プロフ) - 38さん» ありがとうございます!康二くんのあんまりないんですか……そうなんですね!完結出来るように更新遅いですが頑張ります! (2019年11月30日 22時) (レス) id: 670d1fc2dd (このIDを非表示/違反報告)
38(プロフ) - とても好きです!!o(^_^)o康二くんのこういうの、なかなかなくて、とてもとても嬉しいです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年11月30日 18時) (レス) id: b63d7b4aac (このIDを非表示/違反報告)
び。(プロフ) - みゆさん» はじめまして♪コメントありがとうございます!更新止まってて……お話頑張ります!めめこじ最高です!(おや?) (2019年11月28日 8時) (レス) id: 670d1fc2dd (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 初めまして!コメント失礼します!このお話凄くいいです♪これからも楽しみにしてます!更新大変だと思いますが頑張ってくださぁーい♪^ ^ (2019年11月21日 18時) (レス) id: f639c8eb51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びまる | 作成日時:2019年11月20日 23時