オレたちのペット。 (ページ5)

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なんでお前いるんだ？
そんな顔をされてるが、無視して、料理の支度をする。

「なんで、お前｣

「はい、冷めないうちに食べて！｣

「食欲ないし、夜だし、それに、｣

「美味しいから！多分！美味しいから！｣

箸を性格悪男に突き出す。

料理は今まで作ってきて自信はあるけど、家族しか食べてないから味の保証はない。

でも冷蔵庫に沢山入ってる食材を腐らせるよりマシだ。

「……いただきます。｣

諦めたのか一口食べて、3日ぶりの食事？くらいがっついている。

え？美味しいってこと？

あっという間に料理がなくなる。

「ごちそうさま、お前料理上手いのな。｣

「そんなこと、食べてくれてありがとう。｣

「てゆーか、部屋綺麗になってる、｣

「あぁ、片付けて掃除した。｣

「え？お前が？」

食べ終わった食器を洗い、残りの食材をタッパーに詰めていく。

「………。｣

「あ、ダメだった？書類とかはまとめただけだし、服も洗ったの気に食わなかったら、クリーニングでも、｣

無言になったと思ったら立ち上がってこちらにズンズンくる。

何気に怖くて、手は濡れたまま後退りしてしまう。

「採用。」

「へ？」

サイヨウトハ？？？？

「ここ女入れない部屋だしさ、たまーにくるハウスクリーニングとかも信用できねぇし、」

「まだ残ってる部屋あるから、お前のこと飼ってやるよ。」

「はい？」

何を言っているコイツは？？？？？

「あ、名前は？」

嬉しそうに無邪気に笑う、この男を信用していいのだろうか。