新しい7人のヒョン

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MG｢A、本番まであと10分くらいだよ｣


『は、はい……』



A、

楽屋でガチガチに震えてます。


やっぱりカムバステージってファンの方に成長する姿を見せる場だし、なんなら移籍後初めてだから、もともとBigHitのアーティストが好きなで、今日初めて俺のステージを見るって人もいるかもだし……



やばい。


緊急して吐きそうなくらいやばい。




ﾋﾟｺﾝｯ



スマホから気が抜けるような音が鳴る。




ﾋﾟｯ､ﾋﾟｺ､ﾋﾟ､ﾋﾟｯ､ﾋﾟｯ､ﾋﾟｺｯ､ﾋﾟｯ




しかも鳴り止まない……


俺は震える手でトーク画面を開く。



そこには、


JINAなら大丈夫!

Yoongi自分を信じろ

HOPE応援してる!ホビホビ!

RM努力は裏切らないよ

JiminA、笑顔でね!!!!

TaeTae下向かずに上を見て!

JUNGKOOK誰よりも楽しんでねA!




『ヒョン……ッ！』



鼻の奥がツン、とする。


ダメだ、泣いちゃダメだ。


ちゃんとステージを終えて、やりきってから。




『ありがとう』




俺はスマホをぎゅっと抱きしめて深呼吸をした。


目を閉じれば、ヒョンたちが後ろにいて、背中を押している気がする。



そうだ、俺はひとりじゃない。




ST｢MONOさん準備お願いしまーす！｣




目を開けて、スマホをリュックにしまう。

身体は嘘みたいに軽かった。


部屋を出て少し歩けば、キラキラのステージが目に入り、ファンの声が響いているのが聞こえる。



ST｢MONOさんステージお願いします！｣


『はい！』



階段を登る。




楽しもう、誰よりも。





MONO行ってきます!!!

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