新しい7人のヒョン

.【JK】 ページ24

JK｢あ！やっときた！｣



俺がそう言うと周りにはヒョンたちがワラワラと集まってくる。



JM｢楽しみ！｣


JN｢やー！MONOの曲をこうやってリリース前に聴けるなんて！｣


JK｢じゃあ、流します｣



俺はなぜか緊張しながらスマホ画面をタップした。



すると、綺麗なピアノの旋律が流れる。


なんだろう、
ただゆったりしてる訳じゃなくて、どこかかっこいい感じ。



YG｢F-E-Am…｣


NJ｢そのコード進行ですね。Aくんオシャレだなぁ｣



そして曲はサビに入る。


けれどアップテンポになったり盛り上がったりする訳でもなく、ゆっくりのまま。


どこか切なくて儚い。





〜♪…………





YG｢終わりか｣


JH｢え、もう！？まだ1分くらいしか経ってない気がするんだけど｣


JM｢めちゃくちゃいい曲じゃん……｣



終わった瞬間、またいつも通り騒ぎ始める俺たち。


けれど、テヒョンイヒョンは体育座りをしたまま黙っている。



JK｢テヒョンイヒョン？｣


TH｢ん〜……｣



顔を覗き込むと、目線だけ上に向けながら口が少し尖っている。

この顔は、何かを考え込んでいる顔だ。



TH｢コスモスってもっと鮮やかで華やかな気がするんだけど、この曲はどこか消えちゃう感じがするからなんでかなって……｣



さすがテヒョンイヒョン。

1回聴いただけでそこまで考えられるなんて。



YG｢マイナーコード結構使われてるからな｣


JN｢確かにただハッピーで明るい曲、って感じじゃないね｣


JH｢歌詞も"ずっと隣にいて""君の1番でいるから"とか切ないし｣



そう言われると確かに。

俺もコスモス、って言われるとピンクとか白とか黄色とか、明るくて可愛いイメージだけど、この曲はなにか違う。


NJ｢でも、大ヒットは間違いないだろうね｣



ナムジュニヒョンが腕を組みながら言うと、俺たち全員が大きく頷く。



JM｢はやくCOSMOSのみんなの反応が知りたいね！｣


JH｢俺も気になる！なんかそう思うと先に聴けるのやっぱり嬉しいな〜｣


URL送って、とヒョン達に言われまくって面倒なのでBTSのグループに乗っけておいた。



そのままAのカトクを開き、感想を送っておいた。


多分、もう寝ちゃってるんだろうけど。




JN｢明日も忙しいし、そろそろ寝ようか｣



ジンヒョンの一言で俺たちは各々の部屋へと戻っていく。


ふとテヒョンイヒョンを見ると、コスモスの画像を開きながらまだ何かを考え込んでいる様だったからそっとしておいた。

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