奏でる森 1 ページ40
『迷いの森』シリーズ
yb side
「ユート、そこちょっと支えててくれる？」
「ここですか？」
森の中にある、俺とケイの棲み家を絶賛リフォーム中なんだけど
力仕事が苦手のケイに代わって、ユート(ウサギさん)に手伝ってもらってる。
「…ってぇ！！釘曲がった！！」
「大丈夫ですか？コータさんって大工仕事とか得意そうな顔してるけど不器用なんですね。代わります」
「…悪かったなぁ…」
てか何だよ"大工仕事が得意そうな顔"って！
どーせ俺は不器用だよっ！分かってるよ自分でも←
俺が木材を支えて、ユートが手際よく釘を打ち、みるみるうちに増築する浴室が出来ていく。
「そう言えば…今日ケイさまはどちらへ？」
「薬草と香水に使う花を調達に行ってるよ。そろそろ戻るんじゃないかな」
朝ユートを人間の姿にして、ケイは森の奥深くに出掛けていった。
「コータさん、お願いがあるんですけど」
「ん？今度はどこ支える？」
「いえ、作業のことではなくて」
ユートがじっと俺を見るので、少しうろたえてしまう笑
「な、何？」
「…歌を…歌って頂けませんか…？」
「へっ」
えっ！？
思いもよらない"お願い"にびっくり！！
ユートは少し恥ずかしそうに
「こないだ…ここの前を通りかかったら…家の中からコータさんの歌が聞こえてきて。今まではケイさまのピアノしか聞こえなかったから驚いて」
「…うん」
「とっても…素敵な歌声でした。僕だけでなく、他の動物たちも…聴き入ってました」
驚きすぎて、固まってしまった。
森の動物たちが…俺の歌を聴いてくれたなんて
ユートはにこっと微笑んで
「もう一度…聴きたいと思いました。コータさんの歌は…素晴らしいです」
「あ、ありがとう…俺の…歌なんかで良ければ」
「ホントですか！？」
「どの曲だろ…？」
「コータさんが歌ってくださるなら、何でもいいです！」
「分かったよ笑」
ユートの目がきらきらしてる。人の姿をしてる時はウサギというより、大型犬みたいだ。
すうっと息を大きく吸い、この森に初めて来た時にケイの伴奏で歌った曲を歌い出す。
今日はピアノ無しだけど、これは完璧に歌えるんだ。
集中して歌ってたが、ふと前方に目を向けると、真剣な眼差しのユートと目が合った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 先日の動画での黄緑さんがとっても無邪気で可愛らしかったのでわたしの妄想竹も一気に成長した次第です(≧∇≦)♪ 素直に喜べないツンな青さんも愛しい… これからどんどん濃厚接触しちゃって！！ (2020年5月29日 7時) (
レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - あーもう黄緑さん可愛いとしか言いようが(＞▽＜)再会の恋人たちですもの、何もかも置いてまず濃厚濃密優先ですよね♪ (2020年5月28日 23時) (レス) id: 4652b9a84b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - shootingstarhapさん» ありがとうございます！ 素直に喜べずついついツンになっちゃう青さんが可愛いんですよね〜(≧∀≦) (2020年5月28日 16時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - だって会いたいから読みました(^^)濃厚接触のとこ、確かに言いそうだなぁって思いました(笑)２人のやり取りがとてもリアルに感じられました(^^) (2020年5月28日 11時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» そうなんですよ〜♪ あの上達の裏ではいちゃこらお料理教室がきっとあったと思われます(≧∀≦) 久々のご本人さま方の供給で妄想もはかどるってもんです〜♪♪ (2020年5月23日 0時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ましろ
| 作成日時：2020年2月3日 22時
