そばにいて 1 ページ3
高校生パロ
in side
いつかこの日が来ることは覚悟してた
でも
そんな覚悟、実際その状況になったら…意味ないんだ
離れたくない
こんなに、俺の中で大きな存在になってたなんて
内に籠ってた俺を解放してくれたひと
.
.
.
小学5年生の時、とても怖い目に遭って以来
俺は人そのものが怖くなってしまった。
夕方、塾からの帰り道
いつも通る公園を横切ってたら見知らぬおじさんに道を聞かれて、教えてたらおじさんは俺の身体を触り出した。
それが気持ち悪くて離れようとしたら、ぐいっと勢いよく腕を引かれ、俺を連れ出そうとしたので、必死で振りほどき、走って逃げた。
息を切らしてやっと家が見えてきたら、隣に住んでる幼なじみの光がいて、飛びついて俺は大泣きした。
光は戸惑いながらも、俺を優しく抱えながら家に入れてくれた。
『それは怖かったね、もう大丈夫だよ、いのちゃん』
それからは登下校は必ず光と一緒に
塾はお母さんが送り迎えをしてくれたけど
俺の人に対する恐怖は変わらないまま
担任の先生すら怖くなってしまった。
季節がいくつも流れ、中学生になりクラスメートの顔ぶれが変わっても
相変わらず俺は窓際の一番後ろの席で一人。
二年生になり光とはクラスが別れてしまったが、お昼休みと放課後は来てくれるので、それ以外の時間が一人でも困らなかった。
一人でいい。
人と関わらなければ、あんな怖い思いをすることもない。
引き戸が開き、担任が入ってきた…と思ったら、後ろに真新しい制服を着た男の子。
『はい皆静かにー!転校生を紹介するぞー。さ、薮』
『やぶ こうたです。よろしくお願いします』
…転校生か。まぁ俺には関係ないし…
『じゃあ、窓際の一番後ろの空いてる席について』
『はい』
『伊野尾、薮はまだ教科書届いてないんだ。隣だから見せてあげてくれるか?』
『え、えっ?』
びくっとしてしまった。そんな…
隣は空席。転校生の為の席だったのか…
やぶ…が来て、席につく。
『…いのおくん…?よろしく』
怖くて顔が見れない。うつむいたまま、『うん』とだけやっと答えた。
教科書を出そうとしたら、手が震えてるのがわかった。
『…いのおくん?気分でも悪い?』
やぶが小さな声で聞いてくる。
いや、いいんだ。ほっといて。
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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 先日の動画での黄緑さんがとっても無邪気で可愛らしかったのでわたしの妄想竹も一気に成長した次第です(≧∇≦)♪ 素直に喜べないツンな青さんも愛しい… これからどんどん濃厚接触しちゃって!! (2020年5月29日 7時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - あーもう黄緑さん可愛いとしか言いようが(>▽<)再会の恋人たちですもの、何もかも置いてまず濃厚濃密優先ですよね♪ (2020年5月28日 23時) (レス) id: 4652b9a84b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - shootingstarhapさん» ありがとうございます! 素直に喜べずついついツンになっちゃう青さんが可愛いんですよね〜(≧∀≦) (2020年5月28日 16時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - だって会いたいから読みました(^^)濃厚接触のとこ、確かに言いそうだなぁって思いました(笑)2人のやり取りがとてもリアルに感じられました(^^) (2020年5月28日 11時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» そうなんですよ〜♪ あの上達の裏ではいちゃこらお料理教室がきっとあったと思われます(≧∀≦) 久々のご本人さま方の供給で妄想もはかどるってもんです〜♪♪ (2020年5月23日 0時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2020年2月3日 22時