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「じゃあ、お互い納得のいくもの買えて良かった」
そう言ったら、慧が優しく微笑んだ。
「お店も…とっても良かったよ。八乙女くんに感謝だね」
「お礼言っとくよ」
もう一度キス。
いつになく甘い慧の唇を堪能した。
.
.
そして、待ちに待った2週間後の土曜日!
「いらっしゃいませ。綺麗に出来ましたよ!」
中島さんがニコニコしてトレイに乗せた指輪を持ってきた。
「わー…」
「すごい!」
綺麗に磨かれた、シンプルなデザインの二つの指輪。
手に取って内側を見ると、二人の名前と、その間に星の形の石が埋め込まれている。
付けてみると、もちろんサイズもぴったり!
「このまま付けて行かれますか?」
「あっ…えっと、一旦包んでもらえますか?簡単でいいんで」
と俺が言うと、慧は『何で?』という顔をした。
中島さんはふふっと微笑んで
「かしこまりました!ではリング預かりますね」
「宏太…?おれこのままでいいのに」
「せ、せっかくだからさ!包んでもらおうよ」
中島さんにお礼を言ってお店を出て、車に乗る。
やばい。緊張してきた…
落ち着け俺っ!
「…どうかした?宏太」
大丈夫!大丈夫だ!
「け、慧っ!」
「わぁびっくりした!な、なに?」
包みから指輪を出す。
そっと慧の左手を取り、優しく薬指にはめた。
「こ…ぉ」
「…あの、えっと…慧…」
慧はじっと俺を見てる。
「…うん」
「その、俺が社会人になったら…きちんと約束したいってずっと思ってて。俺たち男同士だから言葉で伝えることしかできないけど」
「こうた」
「これからも、俺と一緒にいてほしい…いてください」
慧の大きな瞳から、綺麗な水滴がつうと流れた。
「…ひっく…」
ポロポロ涙をこぼしながら、震える手で包みを探り俺の指輪を取る。
そして、それを俺の左の薬指にはめてくれた。
「…ぐすっ…も、もちろん…おれ、も、いっしょ、に…いたい…」
「慧…!」
「…はなれ、ないで」
その瞬間、ぎゅっと抱きしめた。
「こぉたぁ…」
「ありがと…慧…絶対、離れないよ…!」
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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 先日の動画での黄緑さんがとっても無邪気で可愛らしかったのでわたしの妄想竹も一気に成長した次第です(≧∇≦)♪ 素直に喜べないツンな青さんも愛しい… これからどんどん濃厚接触しちゃって!! (2020年5月29日 7時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - あーもう黄緑さん可愛いとしか言いようが(>▽<)再会の恋人たちですもの、何もかも置いてまず濃厚濃密優先ですよね♪ (2020年5月28日 23時) (レス) id: 4652b9a84b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - shootingstarhapさん» ありがとうございます! 素直に喜べずついついツンになっちゃう青さんが可愛いんですよね〜(≧∀≦) (2020年5月28日 16時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - だって会いたいから読みました(^^)濃厚接触のとこ、確かに言いそうだなぁって思いました(笑)2人のやり取りがとてもリアルに感じられました(^^) (2020年5月28日 11時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» そうなんですよ〜♪ あの上達の裏ではいちゃこらお料理教室がきっとあったと思われます(≧∀≦) 久々のご本人さま方の供給で妄想もはかどるってもんです〜♪♪ (2020年5月23日 0時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2020年2月3日 22時