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仕事は滞りなく、問題もなく無事に時間通りに終了した。


一旦帰ってからスーパーに行き、お酒や食材を買って


まだ薮が帰ってくるまでに時間はたっぷりある。
キッチンに立ち、スマホで今日作る料理のレシピを探してたら


"ピンポーン"


玄関のインターホンが鳴った。


…宅配便かな?
あれ?何か頼んでたっけ…


モニターを見たら


「…えっ!?」


映ってるのは…


『ただいま』

敬礼ポーズをした薮が、ふにゃっと笑っていた。


え…えええ!?

着くの…夜じゃ…


ぐるぐる考えながら玄関へ走る。

ドアを開けたら、そこには誰よりも会いたかった人。


「やぶっ!!!」

思いきり飛び込んで、しがみつく。

その衝動で薮がよろける。

「お…っとぉ…ただいま、伊野尾」


これはもしかしたら夢で、離したら薮が消えてしまいそうで…

ぎゅっとしがみついたまま、顔を上げた。


目の前にあるのは、大好きな薮の顔。
その瞬間、目尻が熱くなる。

「…なんでぇ…?」


「今日は半日観光させてくれるって事で20時着の便だったんだけど…俺だけ早い便にしてもらった」


「ええ…!?」

もう俺の脳内パンク状態。
涙が溢れてくる。


薮が優しく親指で俺の涙を拭いてくれた。


「…早く会いたかったから…さ。俺も。」

「やぶぅ…おれ…っ…」

薮が微笑んで俺の顎を持ち上げる。


待ちわびた…その瞬間は、何も考えられない状態でやってきた。


「…すき…っ」


目を閉じたら、唇に柔らかい感触。

温かい、優しいキス。

俺が泣いてるからか、呼吸しやすいよう触れては離して、ついばむようなキスをしてくれる。


そして…瞼にもキスしてくれた。

「…また泣かせちゃったな」


「…薮が驚かすからだろぉ…」


「皆がさ、内緒で早く帰った方がいいって言うから」


「…もう…」

呆れて笑えてきた。

「…やっと笑った」


じっと見つめあう。

薮の両頬を包み込んで、俺から顔を近づける。

唇に吸い付いたら、薮の舌がするりと入ってきた。

「ふぅ…んっ…んぅ…」

「ん…」

玄関に立ったままで、ふたり唇を重ね続ける。止まらない。



サプライズには驚いたけど


薮が…俺のために早く帰って来てくれるなんて


こんなに愛されてるんだよ。いいでしょ?



「やぶ、だいすき」

「俺も大好きだよ」




fin.

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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 萌えましたか!嬉しいです♪ 青さんは恥ずかしがり屋さんなのでその場で言えないかな〜と、ラストああいう風にしました(^^) (2019年11月1日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ラストに萌え!wぜひともその場所で言ってあげてください!言えるかわかんないけどww←コメ欄で何言っちゃってるかな;失礼しました; (2019年11月1日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» レスで送るの忘れました!改めて失礼しますw 何食わぬ顔して青さんにベタ惚れな帝王様♪ にやけて頂けて嬉しいです! 水色さんに寄っちゃうのすごく解りますよww (2019年9月27日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 帝王さまベタぼれですね♪この後を想像してにやけてしまいましたwww可愛いさが増してく伸び始めも好きです(///∇///)(あっ、水色さん寄りに汗) (2019年9月27日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» お返事遅くなりました!ありがとうございます!黄緑さんの銀髪一瞬でしたね…でもホント素敵でした(> <)冬くんと並んだら私きっと倒れます笑 (2019年7月15日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましろ | 作成日時:2019年6月15日 21時

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