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in side
薮の腕の中に引き込まれたら、
脳内いっぱいに広がる、大好きな人の香り。
久しぶりの感触に、とげとげした心が和らいでいく。
あぁ、俺これが欲しかったのかな…って思い始めたら
『寂しかったか?』なんて言うから
そっか 俺寂しくてこんなイライラしてたのかってのが薮にあっさり見抜かれてわかっちゃって
素直になれない俺は『怒ってる』なんて言っちゃった…何してんの…
それで薮の顔見たら『全てお見通し』みたいにニヤニヤしてるから、悔しいやら恥ずかしいやらでもうぐちゃぐちゃ。
こんな俺これ以上見られたくないってとっさに離れようとしたら、不意に顎を持ち上げられた。
そして…これ以上ないくらいの優しいキスが俺の唇に触れた。
「…んっ…」
ちゅっ、ちゅっと角度を変え触れては離れるキスを繰り返されて、気づけば薮の首に腕を回してた。
どのくらいそうしてただろう。
どちらともなく唇を離した。
目を開けて恐る恐る薮を見たら、俺の大好きなあのふにゃっとした笑顔で俺を見つめてる。
そして、思いがけない事を言った。
「俺も…寂しかったよ。今日もほとんど話せなかったもんな?」
「や…ぶ…」
何で?
何で…わかったの?
「久しぶりの一緒の現場だったのに、またペア違ったしな。」
優しい声で薮が言う。
ふんわり、頭を撫でてくれる。
思い切り薮にしがみついた。
「やぶぅ…おれっ…ごめん…」
目の奥がじわじわしてきて、鼻がツンとしてきた。
「うん」
「もうずっと…会えてないし、やっと会えたら…ペアまた薮は光とだし、楽しそうだし」
「うん」
もうグズグズだ。情けない。
「俺が高木と仲良くしてても、やぶ何も言わないし」
「へ?」
頭を撫でる手が止まった。
「おれはっ…薮と光が仲良くしてんの見るの…近すぎるの…イヤなのに…薮は…平気なの?」
ああもう何言ってんだおれは。
こんな女々しいキャラじゃなかったはずなのに
薮不足すぎたせいだ!
薮と光が仲良いのなんて今に始まったことじゃないのに!!
すると、再び薮は俺の頭を撫でて
「…まあ…ちょっと距離近すぎね?とか思う事はあるけど…」
思ってくれてた?
「高木の事は信頼してるし、伊野尾の事も信じてるから」
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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 萌えましたか!嬉しいです♪ 青さんは恥ずかしがり屋さんなのでその場で言えないかな〜と、ラストああいう風にしました(^^) (2019年11月1日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ラストに萌え!wぜひともその場所で言ってあげてください!言えるかわかんないけどww←コメ欄で何言っちゃってるかな;失礼しました; (2019年11月1日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» レスで送るの忘れました!改めて失礼しますw 何食わぬ顔して青さんにベタ惚れな帝王様♪ にやけて頂けて嬉しいです! 水色さんに寄っちゃうのすごく解りますよww (2019年9月27日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 帝王さまベタぼれですね♪この後を想像してにやけてしまいましたwww可愛いさが増してく伸び始めも好きです(///∇///)(あっ、水色さん寄りに汗) (2019年9月27日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» お返事遅くなりました!ありがとうございます!黄緑さんの銀髪一瞬でしたね…でもホント素敵でした(> <)冬くんと並んだら私きっと倒れます笑 (2019年7月15日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2019年6月15日 21時