お気に召すまま(改) (yb×in yb× )

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yb side



普通にふるまえてただろうか。


最初は、キモいオッサンに痴漢されてる可哀想な男の子を助けようと思っただけだったのに


水分たっぷりの広い二重瞼の大きな瞳
少し紅潮した白い肌
ぷっくりとした唇


あまりにも好みのタイプで



あのオッサンは紛れもなく"こっち側"の人間だと分かったから駅に着くタイミングで迷う事なく腕を掴んで引きずり出した。


伊野尾くんは女の人と間違われて痴漢に遭ったと思ってたけど、違うんだ。


俺も"こっち側"の人間だから…あのオッサンに気づいた。


だからこう言ってやった
『男に痴漢してたって事バレたくなければもう二度とあの子に近づくな』


案の定、真っ青になって逃げてった。



話してみたら可愛くて良い子で…
自分がどんどん惹かれていってるのが分かったけど




でも彼はあの感じだとノンケだ。
連絡先を聞きたかったけど、今日のこれだけの事で聞くのは不自然かなと思い留まった。



使う電車も最寄り駅も同じだし、彼も俺に興味を持ってくれたのなら、必ずまたチャンスはある…はずだ。




なんてぐるぐる思いを巡らせてたら仕事で小さいミスをしてしまった。



「珍しいね、薮くんがこんなミス。」



「すまん高木…助かったよ。」



「もう直せたから問題ないよ。どしたの？」




「恋の悩みだ」



「え、えぇ！？？？ちょ何それっ！！！」


「じゃな。俺帰るわ。」


「待って薮くん！！教えてっ！！！」



慌てる高木を放置して←笑、会社を後にした。

5→←3

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