2 ページ10
…ひんやりして、気持ちいい…
目が覚めた。さっきより頭痛がマシになってる。
頭を動かすと、カラカラっと音がした。ひんやりする正体は氷枕だったのか…
Tシャツが変わってる。着替えもしてくれたらしい。大変だったろうな…
まだ身体は怠いが、手を伸ばしてペットボトルを掴もうとしたら、ドアがそっと開いた。
「…あ!宏太…起きた?」
「慧…いろいろありがと…ごめん…」
「何で謝るの!ほら」
俺が起き上がろうとしたらペットボトルのキャップを外してくれた。
「…自分で飲める…?」
「…っ!!の、めるからっ…!!」
さっきのアレを思い出して、顔が熱くなる。
そぉ?と慧は俺の手にペットボトルを持たせてくれた。
…あれは…緊急性があったから…口移ししたわけで…
さっきのアレを慧は全く気に止めてない事でも分かるだろ!俺っ!
アレは慧にとっては医療行為(←?)であって…えっと…
落ち着け。とりあえず飲もう。喉はカラカラなんだ。
飲む力は戻っていて、ごくごくと一気に飲んでしまった。あー…美味い…
「ちょっと熱下がったかな?やっぱこういう時は氷枕だよね!」
「こんなの…慧持ってたんだ…」
「うん。一人暮らしするときに親が持たせてくれて。おれ子供の頃よく熱出してたからさ」
「そうなんだ…ありがと。だいぶ気分良くなったよ…」
「良かったぁ!お粥作ったんだけど食べれそう?熱冷ましの薬も飲んでおいた方がいいから」
「少しなら食べれそう」
「温め直してくるね。すぐ戻るから待ってて。」
氷枕に頭を載せる。カラッと音がする。冷たくて気持ちいい…。
ほどなく、トレイにお粥を乗せて慧が戻ってきた。
レンゲでお粥をすくって、ふーふーと冷まして
「はい、あーん」
…は…?
「じ、自分で、食べれる!」
「遠慮すんなよ。ほらぁ、あーん!」
レンゲを俺の口元にずいっと出すから、何が起きてるのか分からないまま口を開けた。
ぱくっ
目の前の慧がふわっと天使のように微笑んで
「おいし?」
…思考停止(再び)
今度はさっきみたいに倒れはしなかったが、この慧の一連の行動に完全にプチパニック状態。
「…お、おいし…い…」
何なんだこれは
一体何が起きてる
こんなに慧の行動が分からないの初めてなんだけど!?
そうか!!熱があるからか!!
熱があるから思考が追い付かないだけだ!!
362人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましろ(プロフ) - yokuさん» yokuさんありがとうございます!これからもキュンポイントどんどん出して行きますね(^^)v (2019年6月26日 0時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - この2人の日常、キュンポイント億あります(*ノωノ)更新楽しみにしています! (2019年6月25日 23時) (レス) id: d95cf3f703 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 夏夢さんはじめまして!いつもお話楽しく読ませて頂いてます(^^) 読んでくださってとても嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - はじめまして。黄緑さんが年下!可愛い過ぎて転がりました(><)二人の日々、楽しみに待っています♪ (2019年6月25日 22時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - いわしさん» いわしさん、コメントありがとうございます!嬉しいです!これからも頑張ります(^_^)b (2019年6月20日 22時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましろ | 作成日時:2019年6月15日 22時