年下の彼 (yb×in)

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yb side



可愛い…


ほんっと可愛い…！！


あ、慧の話ね笑

一つひとつの展示に毎回『わぁ！』ってなって、スマホで一生懸命写真を撮ってる。

さりげなく手を恋人繋ぎした時は焦ってたけど、くっついてきてくれたから…嬉しかった。

薄暗くて良かった。恋人らしく手くらい繋ぎたいもんね！デートだもん！！


イルカショーもシャチのトレーニングも迫力あって、すごい楽しかった。

最後にあったペンギンの水槽はとても広くて、座る所もあったのででしばらく見入ってしまった。



そろそろ帰ろう、と出口前にある広いショップに入ると、大人でも使えそうなイルカとシャチの箸置きがあって、それが目に止まった。


慧も同じだったらしく


「宏太はどっちがいい？イルカ？シャチ？」

「うーん…あえて言うなら…シャチかな…？」

「じゃ俺イルカにする。これ買お！」

陶器製で、手作りなのか１つずつ顔が違うので、真剣に選んでる笑


ふと壁際に目をやると、色々なサイズのぬいぐるみが飾られてる。

これは…ペンギンがいいな

本物に寄せたコウテイペンギンの20センチほどのぬいぐるみを取り、慧がレジに並んでる間に俺も反対側のレジでお会計を済ませた。


「宏太何か買ったの？」

紙袋を慧に渡す。

「はい。慧にプレゼント」

「ええっ！？」

慧は少し頬を染めて中を見ると、ぱあっと笑顔になった。


「かわいい！！くれるの！？」

「今日の思い出にね」

「ありがと…！寝室に飾ろ♪」






帰宅して、今日も一緒に夕飯を作った。

休みの日は、これも日常になりつつある。

「宏太、お皿取ってー」

「大きいの？これでいい？」

「うん…あ、それでいいよ！」


「サラダ出来たよ」

「宏太、盛り付け上手になったねぇ」

「先生の教え方がいいですから」

「ふふ。誉めてくれたからお礼しちゃおうかな」

慧の顔が近づいてくる。そのまま待っていたら、ぽってりした唇が俺の唇に被さった。

慧の舌が俺の唇をこじ開け、するっと入ってきて俺の舌にぱくっと噛みついてゆっくり絡めてくる。

換気扇の回る音しかしないキッチンに、二人の舌が絡み合う音が重なる。いつしか向かい合い、慧をぐっと引き寄せたら、俺の首に腕を回してきた。

「ふぅ…っ…んん…ぅん…」

「ん…っ…ふ」

一度離して、今度は俺が慧の舌にかぶりつくと、びくっと震えてさらにくっつく二人の身体。


ご飯冷めちゃうな…

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