年下の彼 (yb×in)

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水族館のチケット、すごい喜んでくれたなぁ…

"楽しみ！"なんて…可愛い。
ああいう反応するのを見ると、18歳の男子だなぁって思うんだよな。

俺が18の頃なんて…理系の大学だったから勉強が大変で、バイトはしてたけどもちろん実家暮らしで自分の事ばかりだったから…ホント宏太はしっかりしてる。



気を使ってくれてるのか、夏休みに入ったら家事を進んでしてくれるし、朝だってゆっくり寝ててもいいのに俺に合わせて早起きしてる。


…こういうのが幸せって言うんだろうな。
一緒に暮らすことにしてホント良かった。





そうこうしてたら、あっという間に水族館デートの日。


早めのランチをして水族館へ。


「俺中学の遠足以来かも！こんな大きかったかなぁ」

入口で宏太が驚く。

「ホームページ見たら、去年の春にちょっと増築とリニューアルしたって書いてあったよ」

「慧も見てたんだ！俺も調べたよ！」

中に入ると、冷房が効いてて気持ちいい。

入るとすぐに大きな水槽があって

「慧！シャチだ！！」


宏太が目を輝かせる(可愛い)


目の前で大きな親子のシャチがゆったり泳いでいて、俺もテンションアップ！

「大きいねぇ…赤ちゃん可愛い！」

「ね、慧！となりはイルカだよ！」


それなりに混んでいたけど、水槽が大きいのと、俺らが背が高いので全然良く見える。

気持ち良さそうに泳ぐイルカを見たら、今度はこの水族館で一番大きな、イワシの大群がみれる大水槽へ。

綺麗に列をなすイワシたち。

「すごいねぇ…」

「慧あそこ！サメもいる」

「サメをきれいに避けていくね…」


ふと、宏太の手が俺の指に触れたと思ったら、きゅっと絡めて握ってきた。

「こ…宏太…？」

「薄暗いし、みんな魚しか見てないよ」


冷房がガンガンに効いてる筈なのに、身体が熱くなる。

少しだけ宏太の方に寄り添って、手だけでなく腕と腕も触れあったまましばらく観賞した。



「イルカショー30分後だって」

「そろそろ行こうか。混んでるから席無くなっちゃうといけないし」

ここのイルカショーはプールが大きいので迫力があると書いてあって、見ようねと話していた。


4頭のイルカがダイナミックにジャンプしたり、投げられたボールやフープを器用に運ぶショーはとても楽しめた。

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