5 ページ44
in side
「…ん…」
目が覚めた。隣には寝息を立ててぐっすり眠る恋人。
昨日の余韻で腰がじんわり痛むが、それすらいとおしい。
宏太の明るい茶色の髪をすき、そのまま頬を撫でる。
「…他の人なんて目に入らないよ…こんな素敵な恋人がいるのに」
高木は、木村さんが俺に気があるかもしれないと思ってあんな事を言ったんだ。
ま…俺の自惚れという可能性もなきにしもあらずだけど
もし…万が一そうなら、期待させては可哀想だ。ちゃんと伝えなきゃ
今日は宏太は講義が2限からなので、起こさないようそっとベッドから出た。
会社に着き、エレベーターを待っていたら
「伊野尾さんっ!おはようございます!!」
木村さんだった。
「おはよう。元気いいねぇ木村さん」
「えへへっ!そうですかぁ?
朝から伊野尾さんに会えちゃったからですかねぇ♪」
少し頬が赤い…ような気がする。
「あの…伊野尾さん…」
「なに?」
「あ…あのっ…もし良かったら…今度ご飯…行きませんか…?」
…やっぱりそうだったんだ。
「…それって…二人で?」
「!も、もちろん!!」
「誘ってくれてありがとう…でも…ごめんね。行けないや。俺…恋人いるんだ」
はっとした顔をする。
「そ…そうですか…」
「…うん」
木村さんは俯いてしまったが、ゆっくり顔を上げた。
「…聞いてもいいですか?」
「ん?」
「どんな…人ですか…?伊野尾さんの…恋人…さん」
「…そうだなぁ…かっこいいんだけど、時にすっごく可愛いところを見せてくれる人…かな」
「かっこいいって…ボーイッシュってことですか…?」
ええと笑
「まぁ…見た目もだけど…性格もね、かっこよくて…可愛いの」
「素敵な人なんですね…あーあ…わたしお料理得意だから…伊野尾さんとお料理したかったです…」
席に着いたら、高木が早速来た。
「…どうなったの?」
「高木の言う切り札?が正解なのかは分かんないけど、ちゃんと伝えたよ」
「あっさり失恋かぁ。可哀想に」
「申し訳ないですが俺には宏太がいますんで」
「わぁー!朝からノロケですか!?」
何とでも言ってくれ。
「さ!仕事始めるぞ!」
好きになった人が、自分のことを好きになってくれる確率ってどのくらいなんだろう。
宏太と出会えたこの確率…恋愛って、ホント奇跡みたいなものなんだなぁ。
fin.
362人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましろ(プロフ) - yokuさん» yokuさんありがとうございます!これからもキュンポイントどんどん出して行きますね(^^)v (2019年6月26日 0時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - この2人の日常、キュンポイント億あります(*ノωノ)更新楽しみにしています! (2019年6月25日 23時) (レス) id: d95cf3f703 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 夏夢さんはじめまして!いつもお話楽しく読ませて頂いてます(^^) 読んでくださってとても嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - はじめまして。黄緑さんが年下!可愛い過ぎて転がりました(><)二人の日々、楽しみに待っています♪ (2019年6月25日 22時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - いわしさん» いわしさん、コメントありがとうございます!嬉しいです!これからも頑張ります(^_^)b (2019年6月20日 22時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましろ | 作成日時:2019年6月15日 22時