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「…それまずいよ伊野尾くん」


「まずいって!?何がっ!?」


会社に戻って高木に話したら、この第一声。

「木村さんねぇ…そうか…伊野尾くんが…ねぇ…」

「ちょっ!俺をおいてくな高木!!」

「そういやこないだ伊野尾くんがつぶれた飲み会の時もやたら心配してずっと側にいたな…」


は?飲み会?


「まぁ…まだ様子見でも多分大丈夫とは思うけど…」

「様子見?何が大丈夫なんだよっ」


「危険を感じたら、切り札出しなよ♪」


…全く意味不明。
ナニ切り札って。




「で?料理本買ったんだ?」

さらっと話変えたな…

「あ…うん、これにした」

結局あの時見てた"簡単に出来る!ふたりごはん"を購入。


「へぇ…分かりやすそうな本だね!
一緒に料理出来るのいいなぁ。ウチは俺しか料理しないから」

「そうなの?」

「その代わり掃除とか得意だからそっちをやってくれてるよ。完全分業制」

「ふうん…」

「何ですかぁ?分業制って」


びっくりした。俺らのデスクの後ろに立ってたのは木村さん。


「あ…木村さん…」

「伊野尾さん、この書類チェックお願いできますか?」


「うん、いいよ」


書類に目を通していて、ふと高木の方を見たら、木村さんを観察してる。


"危険を感じたら、切り札出しなよ"


まずいとか…危険とか…切り札とか…何なんだよ全くっ。


そして、ナゼそんなに彼女を観察してるんだ??




「ここが誤字してるのと…あとここ、もう少し簡潔にまとめるといいよ」

「ありがとうございます!」

彼女が自分の席に戻るのを見てたら、目の前の席に俺の2年先輩(男性)が居て、パソコンとにらめっこしていた。


…あれ…?目の前にチェックしてくれる人いるじゃん…

「何でわざわざ伊野尾くんの所に来たんだろうね」

「わぁっ!!」

びっくりした!高木、俺の心読んだかと思った!!

「…声かけ辛かったとか…?」

高木はふふっと微笑んで

「恋人の事は敏感に感じ取るのに、自分の事となると分からないもんなんだなぁ」

「言ってることがよく分かんないけど…バカにしてる?」

「とんでもない!!興味深いだけだよ♪」


やっぱりバカにしてんじゃねーか!!


そこからは絡んでくる高木を無視し続けて、仕事を終えた笑



時間通りに退勤、バイトが休みの宏太と一緒にこの本を参考に夕飯作るんだ。

3→←どっちも鈍感 1



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ましろ(プロフ) - yokuさん» yokuさんありがとうございます!これからもキュンポイントどんどん出して行きますね(^^)v (2019年6月26日 0時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - この2人の日常、キュンポイント億あります(*ノωノ)更新楽しみにしています! (2019年6月25日 23時) (レス) id: d95cf3f703 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 夏夢さんはじめまして!いつもお話楽しく読ませて頂いてます(^^) 読んでくださってとても嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - はじめまして。黄緑さんが年下!可愛い過ぎて転がりました(><)二人の日々、楽しみに待っています♪ (2019年6月25日 22時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - いわしさん» いわしさん、コメントありがとうございます!嬉しいです!これからも頑張ります(^_^)b (2019年6月20日 22時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましろ | 作成日時:2019年6月15日 22時

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