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yb side
いとこに姉妹がいるんだけど、今日はそのお姉ちゃんの結婚式。
オシャレなガーデンウェディングとかいうやつ。
解放感のある広い庭で、食べるものも食べ尽くし他に知り合いもいない俺は親戚の集まってるテーブルで暇を持て余していた。
「宏ちゃん?どこか行くの?」
席を立ったら、お母さんが声をかけてきた。
「トイレ。あとちょっと散歩してくる」
「もうすぐ挨拶とブーケトスだから、早めに戻りなさいよ」
はーい、と返事をして建物の中に入った。
トイレから出て、少し館内をふらついてそろそろ戻るか、と元来た道を歩いていたら
前から人が来た。
同じ会場から来たっぽい…
はっ、と思わず息を飲んだ。
前から来るその人は、ふわっとした柔らかそうな髪と透きとおる様な白い肌、とろんと垂れた大きな二重瞼の瞳に、ぷっくり、という形容詞がぴったりの唇で
"可愛い"という言葉しか当てはまらないような…男性だった。
すれ違う瞬間、彼は俺を見た。
目が合う。水分の多めの大きな瞳に吸い込まれそうになる。
必死で平静を装い、すれ違って俺はそのまま庭へ出た。
「…やば…男だけどめっちゃ好み…」
え、俺ってそういう趣味は無かったはずなんだけど!!
男見てこんな…どきどきするなんて…ええ!?
元の席に戻ってしばらくしたら、彼が戻ってきた。
兄貴と喋りながら、ふと彼の方を見たら
また目が合った。こっちを見てる。
そらせない。
何で…ずっとこっちを見てるんだ…?
すると「伊野尾ー!」と友達らしき人が彼を呼んだ。
"いのお"さん…
大学生っぽいけど…友達の感じからすると社会人かな。歳はいくつだろう。
「宏太、ブーケトスだって。行くぞ?」
兄貴に呼ばれ、皆が集まってる所へ行くと、少し離れた所にいのおさんはいた。
挨拶が終わり、ブーケが投げられたら
それはふわっと放物線を描き…いのおさんが居る辺りに飛んで行った。
いのおさんが手を伸ばしたら、取り損ねてブーケが跳ねて、まさかの俺の所に飛んできたので思わず掴んだら、いとこの新婦と姉ちゃんにめっちゃ笑われた笑
こんな偶然あるのか…?
彼の所に飛んできたブーケが、俺の手の中にある。
この気持ちの正体をつきとめようと、いのおさんの方へ向かうと彼はきょとんとした顔で俺を見ていた。
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ましろ(プロフ) - yokuさん» yokuさんありがとうございます!これからもキュンポイントどんどん出して行きますね(^^)v (2019年6月26日 0時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - この2人の日常、キュンポイント億あります(*ノωノ)更新楽しみにしています! (2019年6月25日 23時) (レス) id: d95cf3f703 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 夏夢さんはじめまして!いつもお話楽しく読ませて頂いてます(^^) 読んでくださってとても嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - はじめまして。黄緑さんが年下!可愛い過ぎて転がりました(><)二人の日々、楽しみに待っています♪ (2019年6月25日 22時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - いわしさん» いわしさん、コメントありがとうございます!嬉しいです!これからも頑張ります(^_^)b (2019年6月20日 22時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2019年6月15日 22時