年下の彼 (yb×in)

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ふと目を向けると慧が目の前でまたレンゲをふーふーしている。


そして再び天使の微笑みとともに

「あーん」

何だこの可愛すぎる生き物は…



…もう、考えるのやめよう…


「…あー…」


気づいたら、お粥完食。


「全部食べれたね！えらいえらい♪」


頭なでられた笑


薬を飲んで、再び横になる。


「洗い物してお風呂入ったら来るから、寝ててね」

慧が部屋から出ていくとすぐに睡魔がやって来て、俺は深い眠りについた。





「…ん…」


目が覚めた。頭痛は無くなってる。
身体の痛みも無い。

カーテンの隙間から光が見える。朝になったのか…


左腕にぬくもりを感じると思ったら、慧が寄り添って眠っていた。



気持ち良さそうに眠る慧の方に身体を向けて、頬をそっと撫でると、

「んぅ…」


うっすら目を開けた。


「こぉた…？」

「おはよ…慧」

「具合どう…？」

「慧の看病のおかげで、もう下がったぽいよ…ありがと…」

慧はほっとした表情で優しく微笑んだ。


一応熱を測ったら、36.5℃。ほぼ平熱だった。


「起きれる？」

俺が起きようとしたら、支えてくれるから

「もう大丈夫だってば」

「まだ病み上がりだろ？無理しないの！ね？」


そう言いながらまたしても可愛い笑顔を見せるから


「…はい、慧」


「よろしい！」


シャワーを浴びてスッキリして、朝ごはんを食べる。


「食欲も戻ったね。ホント良かった」


「…残念だなぁ…まだ食欲なかったらまた慧があーんして食べさせてくれると思ったんだけどな」


「ふぇっ！？」

あれ？真っ赤になってますけど

なにこの反応…


「…まだ熱あったら口移しでスポドリ飲ませてくれると思ったんだけど…」


「こ！宏太っ！！何言ってっ…！！あれはっ…」


へ？


あら？あらら？


「…慧…？」


「あれはっ…宏太が自分で飲めないって言うから…っ…必死で…」


「ぶふっ！！」


「何で笑うんだよ！！もう宏太が熱出しても看病しないからな！！」


えっそれは困る


「ごめんなさい！！慧が看病してくれなきゃ治らなかったです！！慧じゃなきゃムリですっ！！！」


ぶぅとむくれてる…それすら可愛い。


「…宏太じゃなきゃ…あんな事しないんだからな…」


もう、またそんな事言うんだから。


「…わかってる。感謝してます、慧」


「…許しましょう」

少し頬を染めてる。可愛い。



恋人の新たな一面を見れて、更に好きが増して



たまには熱を出すのも悪くない。

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