３話・殺気 ページ5
それなりに広い通りをゆっくりと歩く
日課になっているスーパーでの買い物はさっきした
あとはもう帰るだけだと思っていると＿＿
ゾクッ
「うわっ···」
思わず声を出してしまった
あの教室でかなり慣れたと思っていたはずなのに
それでもビクリと反応してしまう程の強い殺気
日常生活では普通こんなものに遭遇しない
ここまでの殺気が出せるのは殺る側の人間だけ
本物の殺気が出されるような、何かヤバいことが起こったということか
殺気が感じられたのは＿＿
「路地裏か。ありきたりだな···仕方ない」
少し覗いてみるか
危険だとは思うが、この殺気を向けられた人間がいるのなら危険すぎる
もしも相手がヴィランだったら、こっそり引き返して警察に通報すればいい
あとはヒーローにお任せだ
かばんと買い物袋を路地裏入り口に隠すようにそっと置く
そして、そのまま気配を消して進み始めた
烏間先生に教わったナンバで歩く
スナイパーとして気配を消すことにこだわり始めてから、クラス内では一、二を争うナンバの使い手と言ってもらえるくらいにはなった
殺気をたどり角を二つ曲がる
思いの他距離が近かったようで、気配が一気に濃くなった
さらに慎重に歩を進め、角をそっと覗くと
(··········っっっっ！！！)
刀を舐めるヴィランと倒れ伏すヒーロー
悠然と立つ者と恐怖する者
殺る側の人間と、殺られる側の人間
声を出さなかった自分を褒めてやりたい
現状を確認してすぐに理解できた
これは俺一人でどうこうできるものじゃない
さっさとここから離れて通報しよう
急いで踵を返し、元来た道を戻ろうとする
それがいけなかったのだろう
「そこにいるのは誰だ」
一歩足を進めただけで、あっさりと声がかかった
十中八九、倒れていたヒーローではなく＿＿＿
あの、おぞましい程の殺気を放ったであろうヴィランから
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printemps(プランタン)(プロフ) - 大丈夫ですよ！もち、待ちますとも！早うその問題が解決する様願っています。 (2020年5月7日 6時) (
レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
鳴(プロフ) - 一年でも何年でも待ってます。問題が早く解決するといいですね。 (2020年5月7日 3時) (レス) id: 54dc058908 (このIDを非表示/違反報告)
神崎さん(プロフ) - とても素敵な作品で何度も繰り返し読ませていただいております。続きが楽しみな気持ちもありますがまずはヴァニタス様のリアルでの生活が何よりも大事だと思っているので気長にここでお待ちしてます。お体に気をつけて。いつまでも待ってます。 (2020年5月7日 2時) (レス) id: a37a3c8e5d (このIDを非表示/違反報告)
ヴァニタス - 文ストのポオ君推しさん» コメントありがとうございます！返信遅くなってすみません。文章褒めてもらえるとすごくうれしいです！ (2020年5月7日 0時) (レス) id: d17f0b1875 (このIDを非表示/違反報告)
文ストのポオ君推し(プロフ) - 千葉君視点の小説…悪くない。てか、文章がすごく読みやすいです。 (2020年5月5日 0時) (レス) id: 184bdcfa18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァニタス | 作成日時：2019年9月16日 2時
