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轟「緑谷に親父の力じゃなくて俺自身の力だって言われて、ずっと忘れていたことを思い出したんだ」
「忘れてたこと？」
轟「母に昔言われたことだ」
お母様の…
轟「血に囚われることなんかない、なりてぇ自分になっていいってな」
「なりたい自分…」
轟「それと同時にお前のことも思い出した」
「そう……は、え！？私！？」
最初何を言われたのか分からず頷いてしまったが、Aは驚いて轟を見た。
彼は至って真剣な顔をしている。
轟「前にお前、俺に言ったろ。炎の力も含めて全部俺の力だってな。それに試合前にも俺らしくってな」
ああ、たしかにそんなこと言った。
轟「母の言葉を思い出して、お前のことも思い出した。その一瞬だけ俺は親父の事を忘れられたんだ」
「………」
轟「でも、そう簡単に吹っ切れるもんじゃねぇ。これまで積み重なってきたものはそれだけの重さがあったってことだ。これからそれをどう捉えて消化していくかはまだ少し時間がいる…と思う」
「……そう」
轟「だから…その、ありがとな。話聞いてたのがお前でよかった」
「いや、私は何も。ただ私勝手に話聞いちゃって少し轟くんのこと心配しとったからなんか安心した」
Aは立ち上がって轟の両頬を両手で包んだ。
少しムギュっとなった轟の顔にAは可愛いなと思った。
轟「！？」
「轟くんは轟くんのペースで頑張ればいいよ！私は応援しとるけん！….はい、治癒終了！」
Aが両手を離すと轟の顔にあった傷はなくなっていた。
「新しい体操着もらってきたけんこれ着てね！」
すでに上裸だけどなんとなく小っ恥ずかしいので着替えるなら出て行こうと思ってAは控え室の扉へ向かった。
轟「おい」
「ん？」
轟「お前も頑張れよ」
「…！はーい！」
轟は少し以前よりも穏やかな表情を浮かべていた。
その表情にAの胸は彼女自身でも気づかないほど小さくドキッと鳴った。
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通りすがり - 夢主ちゃんが、方言なのは、全然良いし寧ろ、ありがとうございます(笑）ですが、他のキャラまで同じ方言なのは... (2017年6月8日 16時) (
レス) id: ed46c193c6 (このIDを非表示/違反報告)
エルミス(プロフ) - R18フラグついてますよ (2017年5月26日 14時) (レス) id: e7c01fb440 (このIDを非表示/違反報告)
@将来ニート(中学生) - 方言ですかね？面白いですね笑 (2017年5月25日 12時) (レス) id: 3b34b62b97 (このIDを非表示/違反報告)
霧雲 - こちらは九州弁っぽい感じしますね！ (2017年5月25日 0時) (携帯から) (レス) id: 8e18626139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安奈 | 作成日時：2017年5月23日 0時
