轟VS緑谷 ページ34
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Aは観客席に戻り、A組のブースに座った。
轟と緑谷の試合がついに始まった。
轟の氷結を緑谷は自損覚悟の打ち消しを放ち、防戦一方だった。
おそらく緑谷は轟への対策を練るために情報が欲しいのだろう、だから近寄らせたくないのだ。
そして、耐久戦狙いだ。
轟はすぐ終わらせようと近接へ突っ込んだ。
緑谷はなんとか避けたが轟はすぐさま反応して緑谷の足を氷で捕まえた。
緑谷は個性で左腕を犠牲にして抜け出した。
轟に関しては個性だけではない、判断力・応用力・機動力全ての能力が圧倒的に強い。
一方緑谷は守って逃げるだけでもうボロボロだった。
緑谷の怪我もひどいものだ、見ただけで酷さが分かる。
すると、Aは轟の変化に気づいた。
「……震え？」
轟の右側だけが震えていたのだ。
よく見ると彼の右側は霜が降りていた。
氷結を使用したことと関係してるのか？
轟は白い息を吐きながら、観客席にいるエンデヴァーを見上げていた。
きっとエンデヴァーの顔を曇らせたかったのだろう。
轟は緑谷にとどめを刺さんと氷結を向けた。
が
緑「どこを見てるんだ…！！」
その瞬間ものすごい風圧が起こった。
緑谷はとうに壊れた指で個性を使ったのだ。
緑「個性だって身体機能の一つだ！君自身冷気に耐えられる限度があるんだろう…！？で、それって左側の熱を使えば解決できるもんじゃないのか…？」
緑谷は怒りも混じった表情で轟を見据える。
緑「……っ！！皆、本気でやってる！！勝って目標に近付く為に…っ一番になる為に！半分の力で勝つ！？まだ僕は君に傷一つつけられちゃいないぞ！」
壊れた右手を握りしめてまた強く叫ぶ。
緑「全力でかかって来い！！！」
轟はその言葉に眉間に皺を寄せる。
そのまま轟は緑谷に再び近接へ突っ込む。
でも明らかに彼の動きが鈍い。
あの震えとこの動きの鈍さ…
「あれは…凍傷？」
爆「体に霜が降りてからだな」
Aの後ろの列に座っていた爆豪がそう言ったので驚いて振り向くと、彼は口元に手を当てて真剣な表情をしていた。
爆「威力上限と違って、ゲームのMPみてぇなもんか…」
「じゃあ瀬呂くんの時がおよそ最大限…」
緑谷は轟が右足を上げた瞬間に動き、彼の腹に思いっきり一発入れた。
「……！！」
あの轟くんに一発…！
でも、もう緑谷くんの怪我が…
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通りすがり - 夢主ちゃんが、方言なのは、全然良いし寧ろ、ありがとうございます(笑）ですが、他のキャラまで同じ方言なのは... (2017年6月8日 16時) (
レス) id: ed46c193c6 (このIDを非表示/違反報告)
エルミス(プロフ) - R18フラグついてますよ (2017年5月26日 14時) (レス) id: e7c01fb440 (このIDを非表示/違反報告)
@将来ニート(中学生) - 方言ですかね？面白いですね笑 (2017年5月25日 12時) (レス) id: 3b34b62b97 (このIDを非表示/違反報告)
霧雲 - こちらは九州弁っぽい感じしますね！ (2017年5月25日 0時) (携帯から) (レス) id: 8e18626139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安奈 | 作成日時：2017年5月23日 0時
