___ ページ30
.
試合は一回戦の最終組となった。
爆豪VS麗日
正直、1番ヒヤヒヤする試合だと思う。
爆豪のことだから、相手が女の子だろうと容赦しないだろう。
一方でお茶子は、両親の為にヒーローになると決意した女の子。
このヒーローへの道が拓けるこの体育祭で必死に食らいつくはずだ。
Aはリカバリーガールの出張所でモニター観戦をしていた。
お茶子は先手必勝とばかりに爆豪に突っ込んでいき、爆豪はそこをすかさず迎撃した。
しかもモロにお茶子に爆破を当てる。
彼女はそれでも負けじと爆豪に突っ込んでいく。
最初はヤケを起こしてるのかと思ったが、違った。
そういうことか、お茶子ちゃん。
そう理解した時だった。
観客席からヤジが飛んできた。
観「女の子いたぶって遊んでんじゃねーよ！！」
観「そーだそーだ！！」
「うわぁぁ…アホか…」
観客席にいながら状況が飲み込めてないヤジにため息を吐いていると
相「今遊んでるっつったのプロか？何年目だ？シラフで言ってんならもう観る意味ねぇから帰れ。帰って転職サイトでも見てろ」
「…相澤先生」
プレゼントマイクと共にアナウンス室にいた相澤がマイクを奪って怒声で話していたのだ。
相「ここまで上がってきた相手の力を認めているから警戒してんだろう。本気で勝とうとしてるからこそ手加減も油断も出来ねぇんだろうが」
「……先生かっこいい」
その通りだ。本気で遊ぶつもりならとうの昔に放り出してる。
お茶子は低姿勢で突進して爆豪の打点を下に集中させ続けて武器を蓄えていたのだ。
絶え間ない突進と爆炎で視野を狭めて爆豪自身に悟らせなかった。
そう、スタジアムの遥か上には瓦礫の山が浮いていた。
お茶子は指の肉球を合わせ、それらの重力を解除した。
すると同時に瓦礫の雨が降り注ぐ。
流星群のようだった。
彼女自身も危険な捨て身の策だ。
お茶子は再び爆豪に突進していった。
ボォォォオォォンンン！！！！！！！
出張所にいたAには及ばなかったが、スタジアム全体に爆風が渦巻いた。
音だけはしっかりAの耳にも届いた。
そう、爆豪は一撃でお茶子の流星群を粉砕した。
「………」
すごい、本当にすごい。なんて試合だ。
すると、お茶子がその場で倒れたのだ。
キャパ、オーバー！
Aはすぐに立ち上がった。
「お茶子ちゃん回収してきます！」
リ「ああ、早くね！」
Aは頷くとハンソーロボと共に闘技場へ向かった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 680人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
通りすがり - 夢主ちゃんが、方言なのは、全然良いし寧ろ、ありがとうございます(笑）ですが、他のキャラまで同じ方言なのは... (2017年6月8日 16時) (
レス) id: ed46c193c6 (このIDを非表示/違反報告)
エルミス(プロフ) - R18フラグついてますよ (2017年5月26日 14時) (レス) id: e7c01fb440 (このIDを非表示/違反報告)
@将来ニート(中学生) - 方言ですかね？面白いですね笑 (2017年5月25日 12時) (レス) id: 3b34b62b97 (このIDを非表示/違反報告)
霧雲 - こちらは九州弁っぽい感じしますね！ (2017年5月25日 0時) (携帯から) (レス) id: 8e18626139 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：安奈 | 作成日時：2017年5月23日 0時
