【転生したらスライムだった件】もしもディアブロが女性型悪魔だったら (ページ6)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:1,769 hit

黒と仮面～魔人と悪魔～ページ6

シズは魔人であり、イフリートの力を扱う。
そんな彼女が繰り出すのは、爆炎魔法。
シズ「これで終わらせる。インフェルノフレイム！！！」
完全制御の元、詠唱を破棄した攻撃魔法がクロを襲う。
誰もが倒したと認識しかけた。
だが。
炎の消えた後に残るのは―――。
シズ「まさか・・・・悪魔だったとはね・・・！」
蝙蝠のような翼を広げた、貴族のような服の悪魔。
身につけている衣は、単なる悪魔に用意出来るレベルでは無く、精巧であった。
意思の具現化が凄まじくレベルが高いのだ。
悠然と佇むその姿には気品まで備わっている。
少なくともアークデーモン。しかもただの上位魔将ではないだろう。
クロ「クフフフフ。見事です。イフリートの力をここまで扱うとは・・・。」
クーガー「爆炎の技を受けて無傷かよ！？」
それを聞きつけた悪魔は余裕で訂正する。
クロ「いいえ。訂正を一つ。無傷に見えるでしょうが多少の痛みは感じました。これだから戦いは面白い。」
間違いなく攻撃は防いだ。
だが一瞬だけ激痛を感じたのだ。
そこまでの攻撃ができる物がまだいることを、彼女は純粋に嬉しく思う。
クロ「さて、そろそろ終わらせましょうか。」
思考加速でも認識できない速度で動く。
サーベルが反応できなかったシズの眉間を仮面ごと刺そうとして――――――。
ギュインッ
仮面に完全に弾かれた。
しかもその衝撃でクロの腕まで吹っ飛んでしまった。
シズも仮面の下で驚く。
クロ「何っ！？」
空中にとんだサーベルを左手で回収し着地する。
金色の瞳と赤い瞳孔は見開かれている。
だが無駄に高性能な頭脳と解析能力で答えはとっくに判明している。
クロ「馬鹿な・・・その仮面、その時間圧は、無限？無限だと・・・！？」
シズ「！？」
クロ「その仮面、時を超えてきているとしか思えませんね。そのような物を扱う人間がいるとは・・・！クフフフフ、とても興味深い！いいでしょう。今日のところは、ここまでと致しましょう・・・・・・。」
恭しくお辞儀をすると、悪魔はその場から消え去った。