遊 び 放 題 な 大 倉 先 生 ５

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ｻﾞﾌﾞﾝｯ・・ｻﾞﾌﾞﾝｯ





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私達は、一緒に冷たい海へと入る。





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あ「・・ｯ・・冷たｯ!」





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入った瞬間、冷たい海水が足を凍らす。





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まだ海に入る時期じゃないし、身体が震える。





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あ「・・ｯ・・先生・・。」






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私の少し先には、ぐんぐん先に進んでいく先生。







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大「A!!

　お前はそこで待ってろ!!」





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あ「イヤ!!

　私も行く!!」






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負けずに先生の後を追う。






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けれど、足がもつれてなかなか前に行けない・・。





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あ「・・あｯ」





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とうとう女の人の顎の位置まで水が・・。






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もぅ、駄目かも!!






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あ「・・いやｯ・・。」




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思わず目をつぶる。





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その時――・・。





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ｶﾞﾊﾞｯ




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大「何やってんだ!!

　お前、死ぬ気でいたんか!?」





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先生の怒鳴り声が聞こえて、閉じていた目を開ける。






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そこには、先生が女の人を抱きしめている姿。





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良かった・・助かったんだ！





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あ「先生!!」




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やっと先生に追いついて、腕にしがみつく。





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大「あ・・A。

　・・お前も大丈夫だった？」




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あ「うん。」





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そう言うと、先生は頭を撫でてくれた。




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あ「・・。」




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女の人に視線を移す。




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うつむいていて、顔が見えない。




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あ「あの・・大丈夫ですか？」





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女の人に問いかける。




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そしたら、ゆっくりと先生の腕から顔をあげた。






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大「え・・。」




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先生が、目を大きく開いて女の人の顔を見ていた。





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大「・・静香――？」





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先生の少し震えて低い声が・・海に響いた。



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