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「 災難やなー運動神経悪い奴と組まされて 」
「 いや、あんまレベル変わんないでしょw 」
「 あはは(笑) 」
どうしてペアワークでうるかくんが余っていたのか、何となく理解できた気がする。私と彼のクラスはの顔の良さより成績の方が大事らしいし、この数か月でイケメンな顔に慣れたんだ、たぶん。
だるまくんの後ろで笑っていた黒マスクさんがひょこっと顔を出して私と視線がぶつかる。興味津々とでも言うようにジロジロと私を見る視線から逃げるため、頭をペコリと下げた。
「 今更なんだけどAさんって？ 」
「 バニラAサンと会ったことないんやっけ 」
「 会ったことないね 」
「 Aです、初めまして」
「 バニラです 」
「 よろしくAちゃん 」とマスクをずらして微笑む彼は、顔面の強さと流れる汗が相まって誰もが恋に落ちるほどのイケメンだった。
確かバニラさんってファンクラブ的なのあるんだっけ。普通に雑誌に載っていそうなモデルさんみたいで数秒間、見とれてしまった。ただ、画角に爆笑してる2人が入ってるのが残念だっだけど。
彼氏にするにはいい人材かもしれない。いや、結構ガチめに。
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観戦してるふりをしながら、4人で楽しく談笑していたら先生にこっぴどく怒られてしまった。
高校生としての自覚がどうだとか、体育の成績も大切なんだぞとか、挙句の果てに大学受験の話まで延長中。あくび我慢してるのバレてるからなこの銀髪達め。そんな3人は先生から追加の説教がプレゼントされていた。助けを求める瞳が6つほどあった気がしたけど、気のせいだろう。私しーらない。
「 なんであんな怒られなあかんの？ 」
「 俺ら大学進学目指してないしね 」
「 確かに 」
「 響いてなくない？アレ 」
「 梓もそう思う？すっごく同感 」
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続く
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