▼ ペアを作りましょう ページ6
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「 じゃあ二人一組つくってくれー 」
「 終わった… 」
2時間目、合同授業の体育。ムキムキな先生のその声で生徒がバラバラと移動し始める。ペアになりたい仲良しな友達の方へ、もしくは彼氏彼女がいる場所へ。私は梓を誘う気満々だったのに彼氏と組んでやがった。
だるまくんはというと隣のクラスの黒マスクさんと一緒だった。え、嘘余ってるの私だけ？
「 お願いします 」
「 あっはい、お願いします 」
隣のクラスの多分だるまくんと仲良い赤インナーボブの人が私と同じく1人で彷徨っていた。なんでこんな整った顔してるのに誰もベアになりたいと思わないの？美形女子と仲良くなるチャンスだ、ラッキー！
「 名前教えてもらっていいですか？ 」
「 あ、うるかです 」
「 私、Aです。うるかちゃんですね！ 」
「 俺、男だよ？ 」
「嘘！？」
「 ホント(笑) 」
「 だからちゃん付けなくていいよ？ 」と首をかしげてこれまた可愛い動作で言う。こんなキュートな男子高校生いてたまるか。これじゃあ私の可愛さが霞んじゃう。
どうやったらそんな可愛くなれるんですかと聞こうとしたところで先生の説明が始まった。
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「 みんな強すぎるでしょ 」
「 それ 」
あれから授業の内容であるバドミントンで素晴らしい連携プレイを見せることができず、ボロ負けした。どうやらうるかくんは普段あまり運動しないらしい。1試合終えた時点で息切れしてたのと、腕が上がらなくなっていた。だから連携以前に私1人で戦ってたよあれは。
「 うるか弱すぎ雑魚やん(笑) 」
「 もーうるさいって 」
他の人が勝負している間にだるまくんたちがこちらに歩いてくる。雑魚だのゴミだのうるかくんに言ってたけど、だるまくんペアも1勝しただけだからそこまで変わらない。うるかくんが私とペアだったことに今気づいたのか「 Aサンやん 」と驚いていた。
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