09.（あなた） ページ9
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淡々と喋ると、次は蛇口から冷水を汲み、その人の背中にまた思いっきり水をかける。
「ッテメェ…！！」
「火傷したら冷やすのがいいんですよ。あとここは会社で公共の場なので、済ますなら外に出るかもっと人目のつかない場所でお願いします」
大きな瞳をギロッとさせて、男を睨みつけるギョンスくん。
しばらく睨み合った後、男は逃げるように給湯室を出て行った。
その背中を目で追うように見ていたギョンスくんは、そのまま視線を私に戻す。
足の力が抜けて、私は座り込んでしまった。
「……」
トコトコと私の足元まで近付くと、ジッと私を見下ろすギョンスくん。
『ご、ごめん…ありがとう』
「いえ」
『恥ずかしい所見られちゃったね…あはは』
どこから見てたんだろう。
聞かれたんだろうか、さっきの男の話。
そしたらギョンスくんは私の事、ふしだらな女って印象を持っちゃうよね。
「最初は邪魔しないようにって思ったんですが、様子がおかしかったので」
『あ、ね、私もビックリしちゃった…』
「…どうして否定しないんですか？」
ギョンスくんは表情を変えないまま、私をずっと見下ろしている。
『え？』
「変な噂が流れてる事を知ってたんでしょう？どうして違うと言わないんですか？」
睨むようで、怒っているのか、なんなのか、ギョンスくんの表情からは読み取れない。
だけど、私を見つめるその目は、軽蔑以外の何でもない。
『それは…』
「心当たりがあるんですか？」
『…無いよ』
「なら、尚更否定すべきだった」
私の方に手を伸ばすギョンスくん。
私もゆっくり手を伸ばして掴まろうとしたら、それは簡単に払われた。
「そんな人だと思わなかった」
冷たい目線。
ドクドクドクドクと心臓が動き出す。
「今、僕にだけでも弁解する余地はあったのに」
確かにそうだ。私が今ここで、違うよ！って否定をすれば、ギョンスくんはきっと信じてくれたかもしれない。
だけど不倫の現場を見られてしまった以上、それさえ説得力に欠けるんじゃないかって思ったら怖い。
「いいんですよ、A先輩がそれでいいなら」
『…』
「何も言い返さないのは、どうしてなんですか？」
私だって分からないよ。思っている事は沢山あるのに、どうして言葉にならないんだろう。
私のダメな所ってこういうとこなんだよね。
だからいつも遊ばれて捨てられて、そんなのばかりだったのかな。
眉間に皺を寄せたギョンスくんは、私を置いて給湯室を出て行った。
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airi(プロフ) - 続編見れません（泣） (2014年11月20日 21時) (
レス) id: c79c1f2334 (このIDを非表示/違反報告)
LEI - 誰ぺんですか?それぞれ。 (2014年8月21日 13時) (レス) id: b703cfce1e (このIDを非表示/違反報告)
LEI - アンニョー。D.Oペンです。他には、B1A4[ゴンドゥル]TEENTOP[NIEL]2PM[テギョン]などなどです。チングに、なりませんか? (2014年8月21日 13時) (レス) id: b703cfce1e (このIDを非表示/違反報告)
あやきむ(プロフ) - pocoさん» あとがきは10分で出来ましたよｗｗｗ← グダグダですいません(;_;)ｗｗｗるぅちゃんにはこれからも盛り上げ隊長でいて、もらおうかな、と…..(ゴニョゴニョ)２ではドロドロ頑張りまーすっ＼(^o^)／ (2014年7月29日 20時) (レス) id: c304c77761 (このIDを非表示/違反報告)
あやきむ(プロフ) - 扇さん» ありがとうございます！！２ではもっと内容まとめられるようにします(;_;)ｗｗ (2014年7月29日 20時) (レス) id: c304c77761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやきむ
| 作成日時：2014年5月22日 19時
