♀と♀の秘め事‡前田敦子‡ (ページ8)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:7,838 hit

†七話† ページ8

俺は、姉貴が倒していった写真立てを拾い上げ写真を確認する。

敦子、姉貴、俺。

もっと、もっと前。小学生位。
仲良さげ…
この頃に…戻りたい。
また三人で…笑いたい。

貴「あーあ。こんな手じゃ…喧嘩も出来やしねぇ。」

退屈しのぎの喧嘩が出来ない。

貴「気分転換に外に出るか…」

外に出て、気分を変えようと…
思い付いたのだ。

家の外から、姉貴の部屋を見るとカーテンが閉まっていて薄暗く気味が悪い。
心の中にある心配を押し込んで、商店街に出掛けた。

貴「何もする事ねぇな。」

空が綺麗だ。
今まで考えもしなかった。
空なんて、気にしなかった。

チンピラが喧嘩している横を通り抜けて、何時ものリング(何時も俺が喧嘩している場所)へ向かった。

貴「使用中か…」

まぁ、用は無いから良いけど。

男「…おい。テメェ…通り龍の前田だな。」

出た。通り龍の前田。
その呼び名嫌いなんだ。

貴「ンダ、テメェ。なってねぇな。挨拶が先だろ。」

男「ぐだぐだ言ってねぇで勝負しろや」

貴「今日は気分が乗らねえんだよ。わりぃな。」

男「逃がすかよ！お前ら！」