fate.6 ページ18
Aside
渡「今日も休みっしょ?」
『うん』
渡「じゃあ今日付き合ってくんない?」
くしゃっと笑った翔太くん
可愛すぎる
『いいよ』
何も考えず気がつけばそう口に出していた
…
『なんでみなとみらい…?』
渡「仕事で…いい経験になるかなって」
『…?』
渡「俺…さ…」
言いにくそうにする翔太くん
それはきっと詮索して欲しくなさそうだった"仕事について"の話だろう
『しょ、』
渡「俺、シンガーソングライターなんだ…」
重い口を開いた彼からでた職業は
"シンガーソングライター"
『へ?』
渡「引いた…?」
『なんで?』
渡「いや…」
なんでも元カノに「シンガーソングライターってかっこいいけどそれだけで食っていけるのか」ときかれたらしい
答えられなかった翔太くんに元カノは…
まぁ、結構なことを言ったそうだ
それで女の人に自分の職業を言うのが少しトラウマみたいになったらしい
渡「だから…Aちゃんにも引かれるかと…」
『引かないよ』
強い意志で翔太くんに伝えた
『とっても素敵な仕事だと思う』
渡「Aちゃんってさ…」
「かっこいいね」
泣きそうな表情を浮かべ私を褒めてくれる翔太くん
元カノにどんだけ酷いことを言われたのか
…私には想像もつかない
『イケメンに言われてもな…』
ちょっとふざけてみると
渡「え、Aちゃん…俺の事イケメンって思ってくれてんの?」
『え、イケメンだよ』
途端にぼぼぼっと顔が赤くなる翔太くん
渡「〜〜っ!それ他の男に言って欲しくねーな…」
『あ、そうだ!仕事のためってことは曲を作るためなの?』
顔を隠してなにかブツブツ言っている彼をスルーし気になっていたことを聞く
渡「ん…そ。」
と、何故かちょっと拗ねながら返事してくれる
『どんな??』
渡「なっ!どんなって…」
元に戻った顔をまた真っ赤にさせた翔太くんが面白くってしつこく聞く
『どんな?』
渡「言わねー!」
『何それー!』
渡「Aちゃんは今日、仕事も何も全部忘れて俺と…デートしてくれればいいの。」
『翔太くん…』
そういう翔太くんに
─
深「Aは、仕事も何もぜーんぶ忘れて今は俺のことだけ考えとけばいーの!!」
─
辰哉を感じてしまったのは
…きっと気の所為
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作者名:ひよこ | 作成日時:2022年4月11日 21時