B型男子には騙されない《紫・黒・青》 (ページ17)

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Aside

辰哉の話を翔太くんに話しているうちに自然と涙が出てくる

吹っ切れたと思っていたけど思ったより引き摺っていたらしい。

あったことを全部話すと翔太くんは

渡｢辛いこときいてごめん、｣

と私を抱きしめてくれた

『しょ、たく…』

渡｢お詫びに胸貸すから…受け止めるから…｣

｢涙でなくなるまで泣きなよ｣

『〜〜っ』

隣人がイケメンすぎる

今日ぐらいは甘えても許されるかな、なんて思いながら翔太くんの胸に顔を寄せる

ビクッとしたから離れようとしたけどさっきよりも強く抱き締めてくれたから甘えて翔太くんの胸でわんわん泣いた

その後の記憶はない

『ん…』

目を覚ますと私はベッドの上にいた

翔太くんの姿を探すけど見つからない

『なんかある…』

昨日翔太くんと一緒にいたローテーブルの上にメモが置いてある

「キッチンのところに置いてあったからメモ借りました！起きたら1番に俺に声かけること！渡辺翔太」

『ふふっ』

昨日あんだけ泣いたのに翔太くんのおかげで笑顔になれた。

シャワー浴びてから翔太くんの部屋に向かおう

そんなこと思っていると

ｺﾝｺﾝ

『はいー』

渡｢おきたー？俺だけどー｣

『今あけるねー』

ドアを開けると不服表情を浮かべた翔太くん

渡｢目、ぱっちりじゃん。なんで起きてすぐ俺のとこ来てくんなかったの…？｣

不機嫌そうに言うので可愛くって

『翔太くん彼氏みたい笑』

と言うと顔を真っ赤にさせて

渡｢え、ちが、は？｣

『どうしたの笑』

渡｢いや、なんでもない。ごめんウザかった？｣

『ううん、ありがとうね』

バツが悪そうな顔をする彼に笑顔で感謝を伝えると

渡｢よかった、｣

ほっとしたような表情を浮かべる

渡｢目腫れちゃうとダメだからちゃんと冷やして｣

『ん、』

渡｢ん、じゃなくて今すぐ！｣

『シャワー浴びようとしてたのに…』

渡｢浴びる前に！｣

『はいー』

意外とちゃんとしてるんだななんて思う

なんか…自由人っぽいのに…

なんて失礼か笑

胸がトクンと鳴った気がした