【ヒロアカ】転生したらチート過ぎた…２ (ページ8)

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episode26(2/4) ページ8

「となると、プロが来るまで近接を避けつつ粘るのが最善か。
3人で守るぞ」

「3対1か…甘くはないな」

こちらを見るヒーロー殺しの雰囲気が変わる
本気で殺りにきている目だ
念の為ヒーロー殺しのスピードを遅くする

ただ、それでも先程よりスピードの上がったヒーロー殺しの攻撃を、避け切ることが出来ず出久が血を舐められダウンする

「出久！…ｯｯ」

「やめてくれ…もう…僕は…」

スピードを上げて、出久に近づき傷を治す
その際、ヒーロー殺しの放ったナイフがかすり、咄嗟に飛び退いた

「やめて欲しけりゃ立て！
なりてぇもんちゃんと見ろ！！」

追いかけるように近づいてきたヒーロー殺しの足元に落とし穴を作るが、軽々とかわされる

一旦後ろに飛び退けば、ヒーロー殺しは壁に刺さったナイフを回収する

「あ、やば」

咄嗟に走り出したものの、時すでに遅し
ヒーロー殺しの手元にあるナイフには先程の攻撃により血が付着していたみたいで

その血を舐められれば、走っていた勢いのまま倒れ込んだ
やらかした…

ヒーロー殺しは矛先を再び焦凍くんに定め攻撃を始めれば、焦凍くんは氷でそれを防ぎ炎で反撃

それすらも避けると、一気に焦凍くんの懐に入り込む
刀が当たる…その寸前で、飯田くんのレシプロバーストによってその刀は真っ二つに折れて飛んでいく

勢いのまま２撃目が入ると、ヒーロー殺しはよろけながら距離とった

「3人とも関係ないことで…申し訳ない…
だからもうこれ以上血を流させるわけにはいかない」

そういった飯田くんの顔は苦しげながらも真っ直ぐな目をしていた

ただ、それが気に食わなかったらしいヒーロー殺しは飯田くんへ贋物だの社会のガンだのとのたまっている

いやいや、お前が言うなよ
身近な人、それも憧れてた人が害されても普通にヒーロー活動できる方が変だわ
まぁ、怒りに飲まれすぎるのはよくないけど

「言う通りさ。僕にヒーローを名乗る資格など…ない
それでも…折れるわけにはいかない…
俺が折れればインゲニウムは死んでしまう」

飯田くんは強い意志を宿した目でそういった

論外、そう呟くとヒーロー殺しはナイフを焦凍くん目がけて放つが、それを飯田くんが腕を犠牲に防いだ

勢いのまま倒れた飯田くんの足を焦凍くんが冷やす
飯田くんは刺さったナイフを無理やり引き抜くと、近づいてきていたヒーロー殺しへ突っ込んでいく