電話 ページ25
ころん『〜だよねぇ、さとみくん!』
さとみ「…」
るぅと『え、さとみくん?』
ななもり『さとみくん大丈夫?w』
公式放送中。
ついぼーっとAさんのことを考えてしまった。
忘れられないことを理解してから、
俺は考えることを拒まなくなった。
それが良いのか悪いのか。
さとみ「あー…聞いてなかったw」
ジェル『お前やる気ある?』
やる気はあるんだけど
Aさんがちらつくんだもん。
ごめんじゃん。
そろそろAさんの存在に慣れなきゃいけないんだけどな。
さとみ「ごめんごめんw」
莉犬あたり、俺が何考えてたかわかってるだろうな。
ありがたいというか何というか。
公式放送を終えてメンバーとお喋りする。
るぅと『何か最近さとみくん変だね』
さとみ「ええ?そう?」
ぎくぅっ。
なんかもうこれ以上心配かけたくねぇ。
ころん『疲れてんじゃない?』
莉犬『そうだよきっと。休めよ』
さとみ「んー、」
メンバーに押されて先に通話を落ちることにした。
……何したらいいんだ。
別に特にすることもないしなあ。
みんなが疲れたって言うんなら、疲れてるのかなあ。
じゃあ…寝ようか。
普通に元気で申し訳ないけど。
眠気を誘うためにベッドに向かう。
さとみ「ひな〜」
ひなと一緒に布団の中に潜る。
…そういえば今度会わせる約束もしてたな。
もうそんな機会ないだろうけど。
さとみ「悲しいよ、ひな」
何かを悟ったのか、喉を鳴らすひな。
悲しい、ってストレートに言葉として表すと
どんどん気分が下がっていく感覚がする。
さとみ「…はぁ……」
やめやめ。考えるのやめた。
下がりきったテンションのまま
瞳を閉じると、ケータイが着信をしらせた。
せっかく寝ようとしてるのに誰だよ…?
少しイラつく。
でも、ケータイの画面を見た瞬間、
そんなイラつきなんて吹っ飛んだ。
慌てて体を起こす。
深呼吸を繰り返し、電話に出る。
『さとみさん…』
求めていた声。
さとみ「…あ……」
俺は小さく声を漏らした。
そして息を吸う音がする。
緊張する。
A『……会いたい』
さとみ「え…っ」
まさかの言葉に、俺は腰を抜かしそうになる。
A『今から…会えない?』
そんなん。俺の答えは一つしかない。
電話を切って身だしなみを整え、
勢いのまま外に出た。
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電話
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かりん(プロフ) - 犬田さん» ああああああありがとうございます!とっても嬉しいです!( ; ; )頑張ります!! (2020年3月17日 0時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - @みんと*さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年3月17日 0時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - ぷりんすなお姫様からすとぷりの占ツク作者様はかりんさんが一番大好きで最近見かけなくて寂しいな〜なんて思ってたところなんです泣やっとかりんさんの作品が読めて嬉しいです(^-^)更新頑張ってください! (2020年3月16日 21時) (レス) id: 97eecc68d9 (このIDを非表示/違反報告)
@みんと* - めっちゃ面白いです!!頑張ってください! (2020年3月16日 9時) (レス) id: 520d4881dd (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - リト@歌い手色の占ツク民達さん» ええん嬉しいです( ; ; )ありがとうございます〜〜! (2020年3月15日 19時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かりん | 作成日時:2019年3月20日 2時