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忘れるために ページ23

バーでAさんとのお別れを悟ってから、

俺は電車を使わなくなった。

あのバーにも近付かなくなった。

できるだけ思い出したくない。

莉犬『…開けたよ』

何もない日は頭がすぐAさんを意識するから
アポ無しで莉犬の家を訪ねた。

ころんと一緒に。

ころん「うぇーいw」
莉犬「まじなんなのお前らww」

ちょっと深夜に遊びに来ただけじゃんね?

ころん「さとみくんの恋話しに来た」
さとみ「はあ?!w」

何言ってんだこいつ。

ころんも俺が完全失恋したの見てただろ。

さとみ「お前鬼畜やな」
ころん「えぇ?w」

莉犬はのそのそと周りを片付けはじめた。

莉犬「夜中に訪問される俺の気持ちになれ」
ころん「何が悪いんだよ!!」
莉犬「じゅうぶん迷惑なんだよ!w」

二人でギャーギャー騒いでる。

一方俺は勝手に冷蔵庫を開けて飲み物をあさる。

さとみ「ウィダーインゼリーしかねぇな」
莉犬「勝手に家来て文句言ってんじゃねえw」

だってさ。じっとしてたら思い出しちゃうじゃん。

ころん「じゃーんお酒ー」
さとみ「うぇーい」
莉犬「まじ何しに来たんだよお前ら」

さっき寄ったコンビニで買ってきたお酒とおつまみ。

さとみ「差し入れちゃんと持ってきたんやん」
ころん「そうだよちゃんと持ってきたんだよ」
莉犬「何でそんなに偉そうなんだよ」

いつものことやんね?

まあ俺のテンションは追いついてないけど。

ころん「はい、KP」
さとみ「KP」

だからテンションあげるために酒飲むんだもんね。

さとみ「莉犬は?」
莉犬「…あ、じゃあ飲みます」

若干引き気味でお酒の缶を受け取る莉犬。


いい感じに酔っ払ってきたところで
テキトーにゲームすることに。

莉犬「なんで俺夜中に酒飲んでスマブラしてんだろ…」
さとみ「考えたらあかんわな」

俺も考えないようにしないと。

ころん「なんか莉犬くん強くなってんだけど」
莉犬「舐めてんのかお前w」

考えるな俺。

考えるな考えるな、ゲームに集中しろ。

やめろやめろ。考えるな。

思い出すな。

『さとみくん』

さとみ「…っ」
ころん「勝ったあ!!」

…ダメだ、忘れられない。

腕の力が抜ける。

莉犬「…あれ、さとみくん」
ころん「え、え?!」

俺は力が入らない状態で
二人の方を見る。

莉犬「え?!!ちょ、え?!」

俺は何でそんなに驚かれてるかわからなくて
頭の中が落ち着かなくて。

ころん「なんで泣いてんの?!」

ころんに言われて頬に触れて気付く。

濡れていた。

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かりん(プロフ) - 犬田さん» ああああああありがとうございます!とっても嬉しいです!( ; ; )頑張ります!! (2020年3月17日 0時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - @みんと*さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年3月17日 0時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - ぷりんすなお姫様からすとぷりの占ツク作者様はかりんさんが一番大好きで最近見かけなくて寂しいな〜なんて思ってたところなんです泣やっとかりんさんの作品が読めて嬉しいです(^-^)更新頑張ってください! (2020年3月16日 21時) (レス) id: 97eecc68d9 (このIDを非表示/違反報告)
@みんと* - めっちゃ面白いです!!頑張ってください! (2020年3月16日 9時) (レス) id: 520d4881dd (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - リト@歌い手色の占ツク民達さん» ええん嬉しいです( ; ; )ありがとうございます〜〜! (2020年3月15日 19時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かりん | 作成日時:2019年3月20日 2時

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